知らない…知らないよ……あんな2人知らないよ…
この数年で何があの二人を変えた…?!
頭の中がごちゃごちゃと整理が追いついていなかったがどうやらショッピは正常らしい
話を聞く限りロボロも罰ゲームのようだし。なんなんだよ、どういう賭けしたらあんな罰ゲームさせられるんだ
ショッピが後ろをくるりと振り向き、あなたの男装時一人称の方へ視線が飛ばされた
これはやばそうだな
状況の不利さにあなたの男装時一人称は逃げる体制を取り茂みの奥へと走る
ショッピ side
さっき見えた人影は明らかに男の影だった
俺の知る元総統はクレイジーな人だった
だから、あれがあの人…あなたさんだなんて信じられない
あなた side
はーっと息を整えるようにその場にしゃがみこんでは汗で蒸れたフードを一時的に脱ぎ頭を乱雑に掻き乱す
ぐしゃぐしゃになった髪の毛を手櫛で整え汗を拭うとこれからどうするかを考え出す
フードをかぶり直す頃には立ち上がりある程度まとまった作戦を脳内マップを展開させながら実行に移そうと1歩を踏み出した瞬間の出来事
自身の頭上にあった木に足をひっかけぶら下がる頭のおかしなやつがあなたの男装時一人称の目の前に薄気味悪い笑みを浮かべながら現れた
だいぶゾムには総統だった頃鍛え上げられたからなぁ…(主に悪戯)
未だに木にぶら下がっているゾムの少し後ろからシャオロンがこちらへ歩いてきているのが見えた
どうやら追いつかれてしまったらしい
あなたの男装時一人称の必死な弁明も虚しくシャオロンは俺が邂逅1番に投げつけた投げナイフを手に持ちあなたの男装時一人称に投げつけるフォームを取ろうとした時
ゾム…お前はなんであんな所に投げナイフを放置しているんだ
あなたの一人称には…わかんないよ
理解に苦しみながら何故か3人でのお見合いが始まった
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝ e03.
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。