第3話

次の日
48
2021/06/05 14:25
次の日の朝、
楽しみすぎて休日は遅くまで寝ているのに
早く起きてしまった。
桜庭 柚葉
桜庭 柚葉
んー…
と背伸びをして顔を洗いに階段を降りた。
お母さんから、
「おはよう、今日は早いね」
と言われ、おはようと返す。
冷静を保っているが、
正直飛び跳ねるくらいに楽しみだ。
朝はお風呂に入らないが、
今日は入る。
おしゃれもそこまでしないが、
今日は張り切りすぎない程度に
少しだけ着飾る。
桜庭 柚葉
桜庭 柚葉
…♪
楽しみだなぁ…
そうだ、今日はあのイヤリングをつけよう、
だとかあの服を合わせよう、だとか
こんなに楽しいのは久しぶりだった。
すると
___♪__♪
着信音だ。
スマホに飛びつくように見たら
諒からだった。
桜庭 柚葉
桜庭 柚葉
っ…
電話に出る。
桜庭 柚葉
桜庭 柚葉
…もしもし?
大竹 諒
大竹 諒
もしもし
桜庭 柚葉
桜庭 柚葉
朝早いね
大竹 諒
大竹 諒
今日楽しみで笑
おはよう
桜庭 柚葉
桜庭 柚葉
うん、おはよう!
大竹 諒
大竹 諒
その…掛けた理由は特にないんですけど
大竹 諒
大竹 諒
まぁ、今日また会うし
また後で
桜庭 柚葉
桜庭 柚葉
はーい!切るよー?
大竹 諒
大竹 諒
はーい
ポチっ。
はー、心臓止まるわ…笑

いきなり来るとは思わなかった。
とりあえず細かい事は
お風呂に入り考える事にした。
____


お風呂後
桜庭 柚葉
桜庭 柚葉
?!もうこんな時間だ
時計は10時を指していた
今日は睫毛を少し上げて、
服は可愛い感じの、でも
ふわふわし過ぎない物にした。
具体的には、
水色のパステルカラーのガウチョパンツ。
その上に少し肩が出ている
でも露出しすぎない程度の白のトップス。
上には花柄レースがモチーフの
涼し気な白のカーディガンを。
イヤリングは星が付いている
派手すぎないものを。
マスクは一番無難な黒かパステルカラーの
目立ちすぎない薄い黄緑で迷っている。
バッグは__
うん、肩に背負うタイプの両手が空くバッグを。
シンプルなデザインで
青と白でまとめていて上品に見えるように。
靴は、少し背が高くなる
サンダルがいいのだろうか?
でも彼は私より少し背が高いだけだ。
抜かされると不愉快かも知れない
でも可愛い靴なんてない…
桜庭 柚葉
桜庭 柚葉
あーもう!わかんない
そもそも好みなんて知らないのだ。
知っているのは
下ろしているのが好き、というだけ。
もちろん髪は下ろす。
あ、お昼食べてからにするのかな?
桜庭 柚葉
桜庭 柚葉
LINEするか…
桜庭 柚葉
桜庭 柚葉
(諒、お昼ご飯食べてから来る?)
大竹 諒
大竹 諒
(一緒に食べたいならどっか行きます?)
予想外の返事でびっくりしてしまった。
桜庭 柚葉
桜庭 柚葉
(食べたいって言ったら諒はいいの?)
大竹 諒
大竹 諒
(漫画貸して貰うんですもん、
それくらいいいですよ笑)
はぁ、この人は紳士か。
桜庭 柚葉
桜庭 柚葉
お母さん!私友達とお昼ご飯食べて来る!
お母さん
お母さん
誰と行くの?
桜庭 柚葉
桜庭 柚葉
今日漫画貸す子!
お母さん
お母さん
あぁ、あの1年生の男の子か😊
お母さん
お母さん
楽しんでおいで
桜庭 柚葉
桜庭 柚葉
ありがとう!!
私は11:30、家のドアを開けて
家を出た。

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