ドフラミンゴは相変わらずニタニタ笑いながら声が聞こえたドアに釘付けだ
ガチャと音をたてて開くドアから冷気を感じた
色んな意味で蒸しかえる様な暑かった部屋は一気に涼しくなった
ドフ「フッフッフッ!来たか嬢ちゃん」
カツカツと迷いのない足音が妙に響いた
部屋が暗すぎて前に立つ女の顔が見えない
クソ…帽子を深く被りすぎだ
『すみませんセンゴクさん』
セン「いや、良い 予定通り進めよう」
『はい、ではこれから七武海会議を始めます
よろしくお願いします』
プリントが1枚1枚配られる
『皆さん最近ご存じだと思いますがアーロン一味が海賊によって撃退されました。
その海賊の名前は…』
ニヤリとドフラミンゴの口角が上がる
何か仕掛けるつもりか
『…この様な……………』
じっと女を見つめるがちっとも顔を上げやしない
少々苛立ちを感じていると
カーテンがフワッと上がった
良い風を運んだな…
すると光が差し込んで女を照らす
丁度女が横を向いて話しているので横顔が見える
目は帽子の鍔で隠れているが小さく動く唇が見える
中々の美形だな 噂通りだ
『…ではこちらの図を』
カーテンが下がると同時に
ドフラミンゴが指を動かし始めた
『………え』
それみた事か 腕の動きを止められた
ドフ「フッフッフッどうした嬢ちゃん」
『……あ、いやなんでも…』
かなり焦ってるな 可笑しくてたまらん
『えっ?………動かな…え?…………あぁ…』
クロ「クハッ」
あまりにも可笑しくて堪えきれなかった
ドフ「フッフッフッ!おかしいやつだな」
『あの…これ外してください』
ドフ「嫌だね」
セン「ドフラミンゴ」
ドフ「全くホントに怖ぇえなセンゴク」
『もう切りますよ』
ドフ「切れやしねぇよ俺の糸はなぁ…」
プチン
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。