部屋に入って真っ先に本の中身を確認する
もしかしたら10年間見続ける
あの夢にも関係するかもしれない
そこで読んだ本の内容を私は一生忘れないだろう
『え……?』
内容は
竜族の能力について
竜族の弱点
そして、竜族だけかかる病、、
竜族は予防のために、生き血を欲しがるそうだ
飲まなければ病にかかりやすい
私の能力は希少の“氷”
氷タイプは病にめっぽう弱い
約10年以上 血液を摂取してないと必ずかかるらしい
病は全部で二種類
一種類目は
鱗花病 :臓器に種が現れ、
1年後には顔や背中、腕など
あらゆる所から花が咲く病
一見美しいがその花は生命力をどんどん吸い上げて育つ花
肺に花が溜まって息苦しく、手足の力が無くなる
酸素を取り込む度に肺に激痛が走る
竜族の鱗の隙間から生える事から鱗花病と呼ばれた
尚、鱗花病の種は発現場所それぞれ違う
二種類目は
宝玉病:顔や背中に宝玉の様な美しい石が生えてくる
臓器から発病して皮膚を貫き、臓器を圧迫し
広がっていく病
宝玉の正体は古い鱗である。
『………なんなのこれ』
驚いた こんな病気があるなんて
それにこんな本 存在してたなんて
…どうしよう センゴクさんは知ってるのかな
ガープさんにだって言わないと…
『…………やめとこ』
嘘かもしれない
一日で会っただけのおじさんの話を信じるなんて
馬鹿にも程がある
寝よう
本を閉じる…が ページの隙間から紙が挟まっている事に気がついた
『……?』
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。