(ごめんなさい試合飛ばします🙇♀️🙇♀️)
音駒のコートに落ちるかと思われたボールは
研磨くんによって返され、
後ろががら空きだった烏野のコートへと落ちた。
これが"繋ぐ"こと。
"バレーボール"で負けない強みなんだ、と。
あの変人速攻への対応の速さ。
粘り。
研磨くんの頭の回転の速さ。
分かってはいた。私が1番近くで見た。
でも……予想以上だった。
そう言ってにこっと笑いかける猫又先生。
そう笑顔で返してあげた。
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後片付け中_____
あの子達はぴょんぴょん飛び跳ねながら
何を会話してるんだろう……
チョンチョン
そう言って研磨くんが指を指した先には
超ガン見している飛雄がいた。
悪いやつじゃないんだよ。
目付きがちょっと悪いだけで。
夜久さんの声……
西谷先輩……
唐突すぎるな……
そう言って西谷先輩はどこかへ走っていってしまった。
ああやって敵の前ではっきり自分の意見を言える西谷先輩も凄いし、
西谷先輩のレベルを分かってる夜久さんも凄い。
西谷先輩にとっていい刺激になったかな……
行ってみると優生くんの所には
旭さんもいた。
優生くんの所は後回しにして
他を片付けた
ごめん優生くん……
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ギチギチギチギチ
ねぇ怖い!!怖いってば!!!
反対側を見るとコーチも同じことをしてた。
だから怖いってば!!!
フワッ
ギュッ
え……
誰……?
この後ろから来る温もり……多分、
え、待って何この可愛い生き物。
なにごと????
ていうかバックハグされてるけど
いつも研磨くん距離近かったから別に何とも__
え、なになに
研磨くんのセコムですか???
なんで私???
ベリッ
切り替えの速さよ……
こうして音駒全員の連絡先をゲットした!
なんていい人達ばかりなんだろう……
向きを変えてバスへ向かおうとした瞬間___
クイッ
誰かに腕を引っ張られてそのまま_____
チュッ
首筋に柔らかい感触があった
突然の事で頭が追いつかずに
私の頭に沢山のハテナが浮かぶ。
そして一通り何が起きたか理解すると
急激に体温が上がっていくのが分かった。
ねぇ、どうして
研磨くん。
そして耳元でこう囁いた。
そう言って私の背中をトンっと押した。
烏野「「「「「はぁ!?!?!?!?」」」」」」
……こりゃまた質問攻めにあいそうだ。
そして顔を赤くさせたまま
音駒の皆に手を振って別れを告げた。
_____NEXT。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。