第81話

80話
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2022/10/02 12:52


春千夜くんの寝顔を眺めていて数分たった頃、携帯がなった。



そこには お義父さんの名前が あって。



"今更なに?" なんて思いながら出れば



父親「…元気か。」



静かに響いた声。
唾を飲み込んだ。



『…お陰様でね。』



短く返せば、お義父さんはいった。




父親「すまなかった、でも…これから先お前にきっと当たってしまうだろうから俺とお前は今日をもって」





「家族 とは名乗らないようにしよう」








私にとってそれは、呪縛からの解放であったと同時に喪失感をうんだ。







『うん、そっか…元気でね。』




なんとなく、頭では分かっていた。
この人とはもう一生かかわらないんだろうなって。




だけど……





記憶の中の私が 今は亡き母親と、お義父さんと笑っている姿を思い出した。



" あははッ!これみて!かわい〜! "



" なぁにいってんのッ!あなたの方が可愛いんだから〜! "



" あははッ "





3人で手を繋いで歩いた桜並木のロードもすべて新鮮な記憶として残っていたから……




私は少しだけ悲しくなったの。
あんなに憎たらしく思っていた存在を最後になって、こんなふうに思うなんて




改めて人間は 都合のいいもの だと思った。





少しだけ溢れた涙を手で拭うと、春千夜くんがぱっと起きた。





春千夜「…ん」




私の目が少しだけ赤くなってるのをみて、春千夜くんは手を伸ばした。




春千夜「泣いたのか…?」




『ふふッ、大丈夫だよ。ありがとうね』




私がそういうと甘えるようにぎゅうと抱きしめてきた彼。




春千夜「…俺はずっとお前と一緒だ。」



なんていってまた目を瞑った。



『…うんッ』



今はそんな言葉でじゅうぶんだ、じゅうぶん、幸せだよ 春千夜くん。


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