プリ小説

第7話

涼介の涙
外へ出ると、冷たい雨が静かに降っていた。


もう、何も考えられない。
涼介
葵…葵…っ。葵…
涼介
ほんとに?マジでもう会えないの?無理だよ
もう雨なのか、俺の涙なのかわからない。


もうどうでもいい。誰に見られてたって。どうでもいい。





気が付くと、葵のマンション近くの公園に来ていた。


二人でよく夜中に星を見に来た公園だ。


冷たい雨に打たれながら、ブランコへと腰をおろす。


ん?

雨やんだ?
涼ちゃん…
そこには、傘を差し出す葵がいた。
涼ちゃん…ごめっ!
そう言いかけた彼女の腰に思い切り抱きつく。その勢いで傘が落ちる。
涼介
葵っ!葵ぃ〜…
雨に濡れようが、服が汚れようが、今の俺には関係なかった。
涼ちゃん…とりあえず部屋に戻ろう?風邪ひいちゃう
涼介
やだ。またさっきみたいな葵になるかも。またどっか行っちゃう
行かないから。ね?涼ちゃん風邪ひくから。
力なく頷くと、葵に手を引かれながら部屋へと歩き出した。

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ショウジュン
ショウジュン
山田涼介くんのお話を書いています。