レトルトside
キヨくんが眠りについてから数時間。
やっと落ち着いた俺は、
仕事の報告に向かっていた。
仕事の報告は、
それぞれのリーダーへする。
俺やキヨくんのリーダーはガッチさんだ。
ガッチさんも俺らの味方、、、のはずだから、
多分大丈夫だ。多分。
怒られたりはしない、、、はず。
ついでに上には上手く誤魔化してくれると思うけど、、、。
ほんとこの人は何を考えてるかわからん。
ずっと笑顔だし。
しかも笑顔怖いし。
なんて他愛も無い様な話をしていた時、
俺はある事を思い出した。
俺がキヨくんに感じている懐かしさの正体。
いつかキヨくんについて色々調べようと思っていたけど、
今なら邪魔が入らずに調べられるかもしれない。
今まではキヨくんに聞いた時はぐらかされたり、
仕事が忙しくて調べられなかったけど、今なら。
俺らより先に此処に入っている二人なら、
何か知っているかもしれない。
二人はほんの少し驚いた様な顔をしていたけど、
すぐ黙ってしまった。
が、すぐにガッチさんが聞いてきた。
結局、キヨくんの親についてしか
知れなかったけど。それも少しだけ。
だけど、二人が色んなことを知ってるのは分かった。
そしてそれを、俺の力で知って欲しいってことも。
だから。俺も俺なりに調べて、
キヨくんを、キヨくんの懐かしさの正体を。
知ってやるんだ。
アンケート
この話どうする?
新たに小説作ってそっちで更新してほしい(全体公開)
24%
新たに小説作ってほしい(フォロワー限定)
3%
ここでこのままやってほしい
73%
投票数: 62票
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。