⚠︎ATTENTION
またグロ表現有りです!
後半に少〜し、またかよって感じです
苦手な方はブラウザバックおすすめします
レトルトside
キヨくんが眠りについてから早二週間。
あれから、キヨくんについて色々調べた。
親の事、何で殺し屋をやってるか、
学生時代とかの過去。
正直な事を言うと。
何も見つから無かった。
驚いた。
幾らプライバシーとはいえ、
少しくらいは出てくる物だと思っていた。
此処に来て長いので、
そこそこ顔も広い方だと思っていたが、
まさかこんなに苦戦するとは思っていなかった。
流石に困ったので、今うっしーに相談しに行く所だ。
う〜ん、、、
何かで釣りたいな、、、。
あ、そうだ。
そう言って俺はスマホの画面を見せる。
それは、耳を疑う事だった。
なんて事を言っても、
うっしーの真面目な顔は変わらなかった。
パタン。
翌日。
昨日は結局そのまま思い出せずに寝落ちして、
今日は久しぶりに人を〇しに外へ出ていた。
今日のターゲットはとある議員。
俺ら組織と繋がってたんだけど、
ソイツが警察に捕まりかけてるから、
俺らがバラされない様先手を打って
口封じをする、ってのが背景にある。
何時ぶりだろう。
煩いから邪魔になる時も有りはするけど、
結局人数が多い方が何かと楽な訳で。
久しぶりの仕事ってのと
一人でやるのとで緊張が酷い。
うぇえミスりそ。
急だったので思わず声を出してしまったが、
ターゲットが現れた。
今は1人の様だ。
普段はSPとかついてる筈だけど、
やっぱり逃走中なだけあって、
SPが1人も居ない。
裏切った奴も居んのかなあー可哀想ー(棒)
タッタッタッ、、
予定通り人通りの少ない路地に入っていったターゲットを、
足音を立てずに追いかける。
トン。
急に振り返ったと思ったら
銃を突きつけるなんて思わんやろ普通。
何処かで、聞いた事が有る。
パァン
、、、痛くない。
恐る恐る目を開ける。
そこには。
眠っていた筈の
キヨくんが居た。
叫びながら気づいたが、
キヨくんの怪我は治っていない。
銃弾を腕で受け止めて尚血が出ていないあたり、
ガードでも着けているんだろう。
じゃなきゃ引く。
何で来たかは分からんけど、
どうせ起きた時にパニクって、
一緒に居た誰かから自分の状況を聞いて、
仕事を手伝いにでも来たんだろう。
俺が1人だとそんなに弱いかなぁ、
、、、なんて呑気に思える暇も無く。
ガン!!!
ガン!!!
フラッ
ドサッ
遠くで、声が聴こえた、気がした。
俺が、キヨくんに降り掛かった、
ハンマーを、頭で受け止めて。
倒れて。
自分の頭から、血が流れている、気がする。
痛い。視界が赤い。暗くなっていく。
キヨくんが心配していた、
気がした。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。