あなたあ、体育館に行かなきゃ。劇の練習があるって言ってた気がする。
(女子1)やっと来たー。遅いんですけど?あっ、まさかここに来ずにそのまま帰ろうとしてたの?
あなた違います。
(女子1)は?何が違うの、私何か間違ったこと言った?
あなた言いました。
(女子1)何ハキハキといってんだよ。調子に乗ってんじゃ無いわよ!
あなた...
(女子2)黙ってないで何か言いなさいよ!
(女子3)あ、(女子1)様ー、あなたねー?おんなじクラスの藤井と付き合ってるんですよー?
あなたあっ....
(女子1)は?最低。私が狙ってた人なのに。あなた、それを知ってて付き合ったんでしょ?返しなさいよ!
あなたえっ......
(女子3)えっ?って返さないつもりでいるの?笑笑まさかそんなわけ無いよねー?
あなた.....
(女子2)また黙り込んでる。じゃあ最後、これで終わりましょ?(女子3)、あれ持ってきて?
(女子3)はーい
(女子1)ありがとう。(女子3)。
((ビシャッ!!
あなたキャッ
(女子1)何々?笑笑可愛い声だしちゃってー。気持ち悪ーい笑笑
(女子3)ねー。
(??)おい。何してんだよ。
(女子1)うるさいわね。....って小瀧くん?!
(小瀧)女の子に何してんだよ。
あなた小瀧君....
(女子1)きっ、今日はこの辺にしておくわ....
((ガラガラ、ガッシャン!
(小瀧)大丈夫だったか?
あなた小瀧くん、何で、来てくれたの...?
(小瀧)いや、ちょっとあなたに話したいことがあって。
あなた話したいこと?
(小瀧)おん。でも、このままじゃ風邪引いちゃうから一旦あなたの家に帰って着替えよ。話はその後だ。
あなたあ、うん。
(小瀧)あなた、自転車?
あなたううん。歩きだよ。
(小瀧)後ろに乗せてやるよ。
あなたえっ?!いいよ。私重いからパンクしちゃうよ。
(小瀧)大丈夫だよ。パンクしたって直せるんだから、直せば良いし。
あなた...分かった。私の家に帰る前に寄らなきゃ行けないところがあるんだけど、寄ってもらって良い?..かな。
(小瀧)良いけど、何処に寄るんだ?
あなた藤井君の家に。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。