第15話

温泉は戦場
200
2021/05/07 16:11
さとみ
さとみ
るぅとのるぅと()世界樹じゃんwwwwwww
るぅと
るぅと
はぁ!?さとみくんはもっこりですよ!!!!
ジェル
ジェル
世wwwww界wwwww樹wwwwwwwww
莉犬
莉犬
ひぃwwwwwお腹痛いwwwwwwww
ころん
ころん
お前らさあwwww
ななもり
ななもり
ちょっとさとみくん!放送事故だから!!wwww


なんだかすごく盛り上がってるし今のうちにさっさと入ってさっさと出てしまおうか。


ジェル
ジェル
おいあなたの下の名前〜おまえも早く脱げよ〜
(なまえ)
あなた
えっ、ははは…そうだね
ころん
ころん
ちん〇出すの恥ずかしいの?大丈夫だよ俺達見慣れてるから!()

そう言うころんくんは全裸である。


やめろ。友人の息子なんて私は見たくない。


さとみ
さとみ
お前らテンションたけぇなぁ先入ってろ
るぅと
るぅと
さとみくんが一番テンション高いですよこのもっこりが
さとみ
さとみ
あ゛ぁ゛!?なんだと世界樹!!!
ななもり
ななもり
じゃあ俺達先入ってるね〜
(なまえ)
あなた
う、うん!すぐ行く…


……さとみ先輩が何か言いたそうにじっとこちらを見ている。


(なまえ)
あなた
あの…どうかしましたか…?
さとみ
さとみ
いや、お前…ほんとに男湯入れんのかなって。





…え?







(なまえ)
あなた
そ、それってどういう…
さとみ
さとみ
だからさ、お前、女なんじゃねえの?












うそ…なんで!?

(なまえ)
あなた
なななななな、何言ってるんですか!!いくら名前が女っぽいからってそんな!
さとみ
さとみ
俺が前保健室運んだ時たまたま見ちゃったんだけどさ、それウィッグだよな?
(なまえ)
あなた
へっ…?えーっと……


どうしようどうしようどうしよう!!!


(なまえ)
あなた
いやその、俺はっ…!
さとみ
さとみ
(なまえ)
あなた
っごめん、なさい……でもみんなには言わないでください…!!お願いします!!!
さとみ
さとみ
なんで男装してるかにもよる。もし邪道な理由なら言いふらす。
(なまえ)
あなた
それは……



ためらいつつも昔あったいじめのことをゆっくりと話した。


それから高校では普通に友達を作って普通の生活がしたいと。



さとみ
さとみ
なるほどな。大体の事情は分かった。あいつらにも言わないでおく。それで、風呂はどうすんだよ。
(なまえ)
あなた
ど、どうしましょう…
さとみ
さとみ
どうしましょうってお前…ほんとに入る気だったのか?俺が適当に話付けといてやるからさっさと女湯行ってこい。
(なまえ)
あなた
ううぅ……ありがとうございます…!このご恩は一生!神に誓って忘れません!!
さとみ
さとみ
大袈裟だなwwww
(なまえ)
あなた
良かった…ほんとに良かった…あと少しで同人誌的な展開になってしまうところだった…

ーーーーーーーー

(なまえ)
あなた
ふぅ、急いで入ったから全然くつろげなかった…
ころん
ころん
あれ、あなたの下の名前?浴衣着てるって事はもう温泉入ったの?
莉犬
莉犬
さとみ先輩があなたの下の名前うんこ漏らしたらしいって言ってたけど大丈夫?
(なまえ)
あなた
う、ううううんこ!?


さとみ先輩!?!?いくらなんでもそれは酷くないですか!?


そう訴えるようにさとみ先輩を睨みつけるとさとみ先輩はあからさまに目を逸らした。
ジェル
ジェル
うんこ漏らしたから服脱ぐの渋っててんな〜
るぅと
るぅと
だ、大丈夫ですよあなたの下の名前!ジェル先輩も中三の時先生に怒られてギャン泣きしてましたから!!
ジェル
ジェル
おまっそれなんで知ってんねん!!てかそれ今関係ないやろ!!!
ななもり
ななもり
そうだよあなたの下の名前くん、誰にでもあるから!!



みんな信じてるけど……確かに信憑性は高いけど……!!!



でもこれって酷くない!!?!?!





(なまえ)
あなた
うううううう……
るぅと
るぅと
それよりいつ入ったの?僕達さっきまでいたのにあなたの下の名前見かけなかったから部屋にいるのかと思ってたんだけど…
(なまえ)
あなた
た、たまたま会わなかったんじゃないかなーー(棒)
ころん
ころん
僕お腹空いた!
ななもり
ななもり
そうだね、俺も
莉犬
莉犬
俺も俺も〜!早く部屋戻ろ〜!
はぁ、助かった…




(なまえ)
あなた
ちょっと。
さとみ
さとみ
は、はい。
(なまえ)
あなた
感謝はしてますけど…許しませんからね。
さとみ
さとみ
俺だってあれ以外にいい誤魔化し方が思い付かなかったんだよ
(なまえ)
あなた
はぁ…まあ助かったのでいいです…。
さとみ
さとみ
だろ。俺のおかげじゃん♪



そう言うとさとみ先輩は逃げるようにすたすたと前を行ってしまう。



(なまえ)
あなた
あっ、待って!



言い忘れたことを思い出してさとみ先輩の浴衣の袖をグイと引っ張る。



(なまえ)
あなた
その…か、感謝はしてますっ…!!!


なんだか素直にお礼を言うのが急に恥ずかしくなってそれだけ言うと私は走って逃げた。




さとみ
さとみ
…………反則すぎんだろ………


走って逃げた私の耳にその声は届かなかったし、さとみ先輩の顔がタコのように赤くなっているのも分からなかった。


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