第14話

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2018/03/11 11:35


街を歩いていると見覚えのある後ろ姿



スーツ着てるけど…マサイ?












驚かしてやろうとこっそり後をつけていた













でもマサイはなんか魂が抜けたかのような歩き方で

人にぶつかっては謝り、ぶつかっては謝る






それを繰り返していた








ちょっと心配になってきて注意深く見ていると前には

横断歩道が




しかも赤信号














でもマサイは信号待ちをしている人混みの中へと

入っていく














もしかして…
















急いでマサイを追い掛けた












止まる気配もなかった














‘‘危ない!!!’’











マサイの腕を引っ張ると力無くマサイは倒れ込んだ










マサイ
マサイ
いっつ…




‘‘マサイ!どこ見てんだよ!’’









注意してもボーっとしたままのマサイ








するとゆっくりとこっちを見てきた





















マサイ
マサイ
…シルク?















は?






















‘‘おい!マサイ!しっかりしろよ!’’




呼び掛けても目が虚ろ(うつろ)のままだった















‘‘俺だよ!’’















ぺけたん
ぺけたん
ぺけだよ!?




すると我に帰ったかのように




マサイ
マサイ
あ、ぺけか…






大丈夫かな?












ぺけたん
ぺけたん
今日、仕事だったの?


そう言ってマサイに手を伸ばす


マサイ
マサイ
あ、あぁ…


マサイはぺけたんの手を取り立ち上がる



ぺけたん
ぺけたん
珍しく会社行ったんだ
マサイ
マサイ
うん…


また浮かない顔に戻った


ぺけたん
ぺけたん
大丈夫?
マサイ
マサイ
大丈夫大丈夫


笑ってそう答えるけど絶対大丈夫じゃない



昔からそうだ




あんまり弱い所を見せない


























ぺけたん
ぺけたん
マサイ、この後暇?
マサイ
マサイ
あ、うん
ぺけたん
ぺけたん
じゃあさ、俺に付き合って
マサイ
マサイ
え?
ぺけたん
ぺけたん
いいからいいから


マサイの腕を掴み引っ張って行く


マサイ
マサイ
お、おい、どこ行くんだよ
ぺけたん
ぺけたん
俺たちの場所!



















俺たちの場所…?


ほぼ強制的に連れてこられたのは…














ぺけたん
ぺけたん
はぁー!久しぶりに来たねー!
年末ぶり?





俺たちの場所
















土手だった











マサイ
マサイ
年末ぶりだな…
ぺけたん
ぺけたん
あー疲れた!
マサイ
マサイ
なんでここ来たの…?
ぺけたん
ぺけたん
んーなんとなく!
ニカッと笑うぺけ




すると



ぺけたん
ぺけたん
疲れたよーーーー!!!


急に川に向かって叫び出した



マサイ
マサイ
ぺけ…?
ぺけたん
ぺけたん
マサイもやりなよ!
笑って俺を誘う


俺はぺけの隣に立った


ぺけたん
ぺけたん
あーーーーーー!


‘‘ほら、マサイも!’’


と背中を叩かれ促された















マサイ
マサイ
あーー!
ぺけたん
ぺけたん
もっともっと!
マサイ
マサイ
あーーーーーー!
ぺけたん
ぺけたん
いいじゃん
ぺけたん
ぺけたん
クソヤローーー!!!!
ぺけたん
ぺけたん
何が下手くそだ!
もっと練習して上手くなってやる!!!
絶対見返してやるからなーーー!


へへっと笑うぺけたん












俺が思っていたよりもぺけは強い奴だった






ぺけたん
ぺけたん
マサイも日頃の不満ぶちまけちゃえよ!




あんまり自分の弱みを見せたことがなかった












怖かったんだ…











でも、今なら…












すーっと息を吸って、





マサイ
マサイ
バカヤローーーー!!!
俺は、俺は…俺なりに頑張ってんだ!!
YouTubeを馬鹿にするなー!!!
楽して金稼いでるだと?
なめた口きいてんじゃねぇよ!!!
マサイ
マサイ
はぁ、はぁ、はぁ、はぁ…




久しぶりに腹の底から声を出した気がする













喉が痛い







でもなんかスッキリした。


ぺけたん
ぺけたん
いいねーマサイ


この後もぺけたんと不満を叫び続けて声がガラガラだ




ぺけたん
ぺけたん
喉痛ぇなww



こいつのおかげでなんか気が晴れた

















本当に最高な仲間を持ったな





























家に帰ると朝作ったご飯にラップが被せてあり

近くに置き手紙があった








‘‘ごちそうさま!美味しかった!
マサイの分取っておいたぞ!’’


溜まっていた洗い物も片付けてあった












ンダホがやってくれたのか…



ありがとな















‘‘こっちは辞めてくれても構わないんだよ’’

‘‘君の代わりならいくらでもいる’’














これからもっともっとやる事が増えてくる














仕事をやり続けるにしても、

今日みたいに迷惑かけちゃうかもしれない…



























…よし、



――――――――――――――――――――――――
Emma《作者》
あの…みなさん、ごめんなさい!!!
シルクじゃなかったです…w
みんなコメントでシルク!って言ってくれたんですけど…
見てて「あぁぁぁ申し訳ない!」ってw
シルクはね…うん、まぁ後で…?
余計なことは言わないようにしておきますw
とりあえずごめんなさい!w

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