何処か・・・隠れる場所を・・・・・・
ちなみに光は長距離専門の陸上部だ。
ピーンポーンパーンポーン────
「言い忘れてたので言いまーす!
学校からは出られません!
あ、でもグラウンドなら良いよ!」
ピーンポーンパーンポーン────
広くて逃げやすい所・・・
ところが・・・
私たちは迷ってしまった。
なんせ冬と言ってもこの学校広すぎて
何処が何処だか分かんない。
先輩に聞くと、2年間でやっと覚えたそうだ。
もう時間がないよ・・・
ピーンポーンパーンポーン────
「残り時間1分になったよ!」
「この学校広すぎて迷ってる子がいるから、
あと10分時間をあげるよ。
その間には隠れ場所みつかるでしょ。」
ピーンポーンパーンポーン────
あぁ、良かったぁ・・・優しくて・・・・・・
私たちは途中で先輩に会い、道を教えてもらった。
そして、なんとか残り3分くらいを残し
図書館へ辿り着けた。
さすがの光でも息切れはしているようだ。
ということで私たちは図書館を出て
すぐ近くにある水飲み場で水を飲んだ。
さすがにガブガブ飲むとトイレに行きたくなるのでそんなに多くは飲まなかった。
私たちは喉の乾きを癒したら、時間があるので
あまり体力を使わないよう
歩いて図書館へ向かった。
ピーンポーンパーンポーン────
「残り10秒です!」
「10…9…8…7…6…」
「5…4……3……2……1」
「さあ、始まりだぁぁぁ!!」
「ちなみに死んだ人の名前とか言っていくからね。」
は、始まった・・・
鬼って・・・どんなのなんだろう・・・
桃太郎とかで出てくる鬼とは違うよね・・・多分・・・
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!