この子は私の親友の柏木 芙華(かしわぎ ふうか)
いつでも明るくて元気な子。
え・・・?
湊くんは芙華の手を引きどこかへ行ってしまった。
よかったね。芙華。
好きな人と二人っきりになれて。
ギュゥゥゥゥゥ───
胸が締め付けられた。
淋しくて。
悲しくて。
あの二人が一緒にいると思うのが辛くて。
理由はわかんないけど、
でも、この気持ちに覚えはある。。
それは、"恋"
でも、どうして?
好きなはずなんてないのに・・・
"大切な人ほど忘れやすいと言いますしね"
主治医の言葉が頭をよぎる。
私の大切な人は湊くんなのかな・・・
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その頃の翔と芙華は・・・
彼が走っていったあと、一人立ち止まり彼女は嘆く
吹き荒れる桜にのせた芙華の願いは神澄に届くのか・・・
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。