数年後…
ウェディングドレスを着て、笑顔でこちらを向く花嫁
その横に並ぶ新郎
幸せそうに、笑顔を見せている人は
シルクだ
あの後、シルクの彼女が振った理由が分かって
それは '' シルクの浮気 '' と '' 妊娠 '' だった
シルクが浮気していたことに気づいてたみたい
それと同時に妊娠が発覚して、彼女さんはひとりで育てようと思った
それで、シルクは一生懸命謝って
関係を取り戻したんだって
今じゃ幸せそうな夫婦、そんな感じ
そして…
今の私には、モトキがいる
モトキは私を見てくれて
私はモトキを見ている
私大好きな、最愛の人だ
シルクの結婚式の帰り、私とモトキは
徒歩で家まで帰ることにした
何気ないこの一瞬でも、
幸せだなぁ、と感じる時がある
そう、今みたいに。
モトキの方を向くと、手に握られた小さな箱
小さな箱を開くと、そこには
光る指輪があった
感情が溢れ出し、涙をこぼす
嬉しくて
嬉しくて。
幸せってさ、
誰にだってなれる権利はあるんだよね。
例え、前の道が間違った道だとしても________________
END
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。