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第1話

1
昨日、両親が死んだ。と親戚から聞かされた。
突然な交通事故だったらしい。
僕は画家だったが、そのショックでもう、絵を描くことをやめ、通っていた高校も行かなくなっていたんだ。今まで描いてきた絵も捨てようかとも思った。
だが、ある日そんな暗い僕の運命を変える人が現れた。
________________________
ピンポーン♪
星川結香
星川結香
なんだ?
朝の5時くらいにインターホンが鳴った。
星川結香
星川結香
(こんな時間に誰だよ....)
ピンポーン♪
居留守を使おうとも思ったが、インターホンの音がうるさいので出ることにした。
ガチャッーーー。
星川結香
星川結香
はい。
八橋木葉
八橋木葉
おはようっ!!君、星川結香くんだよね?
なんなんだ?この女は。
そう思いながらも言葉に返事をする。
星川結香
星川結香
はい。そうですが、僕、君に会ったこと、ありましたっけ?
もしかしたら両親の事故のショックでこの子のことを忘れてるのかもしれない。とも思ったが違った。
八橋木葉
八橋木葉
へ?違うよ?私ね、星川くんのクラスメイトなの。でね、今日席替えした時に隣の席だったから挨拶しに行こうかと....。
クラスメイトなのは納得したが、そもそも、どうして家を知ってるんだか.....。
星川結香
星川結香
ごめん。迷惑だから。帰ってくれる?
そう言って僕はドアを閉めようとする。ーーが、彼女はニコニコしながら足を引っ掛けてくるので閉めることが出来ない。
八橋木葉
八橋木葉
ねぇ、普段どんな生活してるの?
星川結香
星川結香
.....普通。
八橋木葉
八橋木葉
ねぇ、家の中、入ってもいい?女子を立たせるなんて、ダメだからね?
はぁ.....ほんとになんなんだ?こいつは。
星川結香
星川結香
そうですか。じゃあ、早く中に入って下さいよ。
八橋木葉
八橋木葉
もう~感じ悪いなぁ~
星川結香
星川結香
勝手に色々触るなよ。
そう言ったのに。彼女はすぐ、近くにあった僕が描いた"絵"に近づいた。
八橋木葉
八橋木葉
この絵、すごいね。君が描いたの?
星川結香
星川結香
そうですけど。
何回目だろうか。この絵を凄いって言ってもらったことは。僕に近づいてくる人は大抵、この絵を売るか自分のモノと言い張るか。そんな底辺な人達にしか言われたことはない。
八橋木葉
八橋木葉
私、この絵、好きだなぁ。
「じゃあ、持って帰れば?」そう言おうと思った。「この絵が好き。」って言う人は本心じゃないから。この絵を心から好きだと言ってくれる人はいないから。
八橋木葉
八橋木葉
君が一緒懸命描いたんでしょ?でも、この絵からはなんか切ない、、寂しい感じがする。
星川結香
星川結香
え.....?
八橋木葉
八橋木葉
だけど、一緒懸命描いていたことはわかるよ。だからこの絵、今までで一番好きだなぁ。
そう、本心から好きだと言ってくれた人は両親以外いなかった。心の底から好きだと言ってくれる彼女に、少し、ほんの少しだけ惹かれていたってことはまだ知らない。
2に続く