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第8話

リクエスト ① ※[R-18]※

夏休み。_____


高校二年生ということもあり、私たちは夏期特別登校に来ていた。

勉強は嫌いではないが、こんな真夏日に外に出てまで行こうとは中々思わないだろう。まぁ、そんなことを言っている場合じゃないので仕方なかった。



2,3時間の勉強時間はあっという間に終わり、みんなパラパラと帰っていく中。私は1人ある人を待っていた。



もう35度は余裕で超えているだろう。



『…あなた、お待たせ。待った?』




不意にポンっと肩を叩かれ、私はぱっと振り返った。





「んーん、全然待ってない。」




いつも通りの笑顔を浮かべれば彼にそう伝えた。





『そっか。じゃあ帰ろ、せっかく2人で過ごせるんだから。』






簡潔に私たちの関係を教えようと思う。

彼の名前は成瀬。私の中学時代からの彼氏だ。今日は成瀬の家に泊まりに行く日だ。両親が旅行に行っているらしく、私の両親も都合よく出掛ける予定があったのだ。私よりも頭が良いので、勉強も教えて貰う。


そしてまだ触れていなかったことについても言わなければ…





⌜ ねぇねぇあそこに居る子めっちゃ可愛くない…? ⌟


⌜ それ思った。美形って感じw ⌟





遠くから聞こえてくる声。残念ながら私のことでは無いみたい。… そう、成瀬は女装彼氏だった。中学生の頃はそれが原因で周りから好かれていなく、孤立していることが多かった。でも私は気にしていなかった。むしろ、自分の好きなことをできている成瀬が羨ましいと思ったくらいだ。


成瀬はそこら辺のJKよりも確実に可愛い。断言出来る。緩くウェーブのかかったふわふわな黒髪。袖が長めのカーディガンを羽織り、制服は軽く着崩している。伊達眼鏡は黒縁にリボンのワンポイント付きだ。



私が手を差し伸べたあの日から、成瀬はその格好を気にすることはなくなった。




見た目が可愛いからと言って、中身が女子かと言ったら全くそんなことは無い。至って普通の男子だ。







「…成瀬、また可愛いって言われてるよ。」






『ん、?まじで〜。笑』





”可愛いって言われてもねぇ、俺だって男なんだから”

なんて言って笑ってる。ちょっとは気付けよ、この鈍感め、。







『黙っちゃってどうしたの。…あなたの事だから…嫉妬、?』





ニヤニヤしながら尋ねてくる彼は変わらない。





「…うるさい。」






私はぷいっとそっぽを向いた。






『プ ッ 。ごめんて、w』







可笑しそうに笑っている。
自然と頭を撫でてくるのはいつもの事だ。







「もう…早く帰ろ ッ。」







手を引けば早足で進んでいく。
君に赤面しているのがバレないように…






────────────────







『はい、到着。』





10分くらい歩いただろうか。何気なく話していればあっという間に着いてしまった。





”どーぞ ッ”




上がって?という彼の声を聞き、






「お邪魔しま-す。」




と、慣れた手つきで中へ入っていく。






『俺の部屋行ってて。飲み物持ってくから。』







「りょーかい。ありがと。」









私は2階の部屋に向かっていった。___









continue__.