第6話

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2018/05/09 12:20
…その子の机の上にそれはあった。
綺麗な字で書かれてた手紙
[まだ永遠を知らないあなたへ]
[私は先に死んでしまうでしょう]
[だからこうして手紙に残しました]
[突然ですが私は森の番人でした]
[だから森から離れてはなりません]
[私は貴族の娘でした]
[ですが、肉を食わされ、この森に縛られました]
[この森に縛られたら周りから忘れられます]
[きっとあなたもそうでしょう]
[でも、強く生きてください]
[…勧めはしないけど、]
[本当に辛くなったら死ぬ方法があります]
[それは_]
読み終わった時、私は泣いてた
私は本当に後悔した
言わなければその子は生きてた
…私が殺した
病は治ったかなんて知らない。
ただ、それからは人肉が主食になった
大好きだったケーキも、今では残飯。
…さよなら人生
さよなら自由

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