第6話

5話
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2022/09/29 09:11


火神 大我
おまえ、一体何を隠してる?



火神くんに連れてこられたのはバスケットコート



ここ、いつもテツが練習してる公園だ。



どうやら火神くんは中学2年までアメリカにいたらしい



彼にオーラがあるのは、それでか





火神 大我
確かめさせてくれよ
火神 大我
おまえが、キセキの世代ってのがどんだけのもんか



火神くん、やる気だけどどうするんだろ……



黒子 テツヤ
奇遇ですね、僕も君とやりたいと思ってたんです
黒子 テツヤ
ワンオーワン
黒子 あなた
(や、やっぱりか……)



結果は言うまでもなくテツのぼろ負け



火神 大我
ふざけんなよテメェ!!話聞いてたか!?どう自分を過大評価したら俺に勝てると思ったんだおい!
黒子 テツヤ
まさか
黒子 テツヤ
火神くんの方が強いに決まってるじゃないですか



何やらプッチンプリンな様子の火神くんに平然と返事をするテツ



……さすがテツ、肝が据わってる



そんなテツに、ワンオーワン前に渡された学ランを返した



『ありがとうございます』といいがらそれに腕を通すテツ





黒子 あなた
あ、あの……っ!!



荷物を持って帰ろうとする火神くんを呼び止めた



それに気づいた彼がこちらを向き、私が呼び止めたのにビクリと肩が飛び跳ねた



火神 大我
なんかようか?
黒子 あなた
え……っと、その……



テツはいつでも私の前を歩く



お兄ちゃん、と言っても生まれたのはほんの数秒しか変わらない



テツが頑張ってるのに、私がいつまでもうじうじしてるのは、良くないよね



黒子 あなた
て、てつは……!!
黒子 あなた
テツは……無臭だって言ったけど……
黒子 あなた
そ、それがテツの強み……
火神 大我
はぁ?



きっと火神くんは、先程ワンオーワンをやってただテツは弱いだけだと思っただろう



でも、そんなことない。



黒子 あなた
テツには……テツなりの戦い方がある
火神 大我
それってどういう……
黒子 テツヤ
僕は誰が強いとかどうでも良いです
黒子 テツヤ
僕は君とは違う



星がきらきらと輝く中、テツは言った



黒子 テツヤ
僕は影だ


どういうことだ、と顔を引き攣らせる火神くん



そんな彼にはお構いなしに『帰りましょう』と私に言ってきたので後を追った




黒子 テツヤ
それにしても驚きました
黒子 あなた
え?
黒子 テツヤ
あなたが会って間もない人にあんなに喋るの初めて見たので、びっくりです
黒子 あなた
……それはただ、テツが弱いって思われるのが嫌だったから
黒子 テツヤ
僕のために、ですか
黒子 テツヤ
それは嬉しいですね



テツのため……でもあるけど……



1番は私のため。



いつまでも、テツの後ろに隠れているために。



そのために、テツには私より存在意義を示してもらわないと困る




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