第5話

4話
1,245
2022/09/11 11:03



黒子 あなた
テツ、ストロベリーシェイク飲みたい
黒子 テツヤ
僕もバニラシェイクが飲みたい気分です
黒子 テツヤ
いつものとこ寄っていきましょう



初日の練習が終わり、テツと帰っている途中




なんだか無性にストロベリーシェイクが飲みたくなった




というわけで2人でいつも行くマジバへと足を運んだ

















お互いシェイクを頼み、いつもの席へ椅子を並べて座った






黒子 あなた
はぁ……疲れた……
黒子 テツヤ
お疲れ様
黒子 テツヤ
あなたにしてはよく喋ってた方だと思いますよ



チューとバニラシェイクを口に含みながらそう言った




確かに、今日はもう一生分喋ったかもしれない




黒子 テツヤ
でも良かったです、馴染めそうで
黒子 あなた
……うん、話しやすくはあったよ



中学の時とは違って馴染めそう




……まぁでも、中学の時も2年の途中までは上手くやれてたけど





黒子 あなた
ねぇテツ、私やっぱ役に立てる気しないよ



今日1日練習に参加して、




やはり私では、私だけではどうにもならないと思った



黒子 あなた
さつきちゃんがいないと、私いても無意味



さつきちゃんありきの、私の力だった




黒子 テツヤ
確かに、桃井さんとあなたの2人で最強でした
黒子 テツヤ
でもそれはあなたの力があったからです
黒子 あなた
でも、私1人じゃどうにもならないよ
黒子 あなた
そりゃあさ、役に立てたかもしれないけどさ
黒子 あなた
さつきちゃんと違って、私1人じゃなにもできない
黒子 テツヤ
そんなこと……




誰がそんなことない、と言えども




私はそんなことあるとしか思えなかった




沈黙が続き、これ以上は話しても仕方がない




ただ無心にシェイクを飲み続けた




それはテツも同じで、シェイクを飲みながら人間観察をする




私も一緒になって人間を眺めた










黒子 あなた
テツ、あの人って……



注文をしている人の方へ目を向けると、




見覚えのある人がいた




黒子 テツヤ
あぁ、火神くん……でしたっけ




随分と大量に買ってるな……



大家族なのかな



なんて思いながら見ていると、バーガーを抱えてこちらにやってきた




そして私たちに気がついていないのか、私たちの目の前にドカッと座った




火神 大我
ぐおっっ!?
黒子 テツヤ
どうも
……育ち盛りですね



少しして気がついたのか、私たちの方をみて大袈裟に驚いた




火神 大我
どっから……つか何やってんだよ?
黒子 テツヤ
いや、ボク達が先に座ってたんですけど
黒子 テツヤ
人間観察してました



テツが火神くんに対応してる中、山積みにされたバーガーを眺めながらシェイクを口に含んだ




黒子 あなた
これ……1人で……?
火神 大我
あ?あぁ、腹減ったし



お腹すいてるからってこんなに入るか普通?




火神 大我
それよりちょっとツラ貸せよ
黒子 あなた
ぼ……暴力は……だめ……
火神 大我
俺をなんだと思ってんだよしねぇよんなこと



良かった、まだ死なないらしい




プリ小説オーディオドラマ