第2話

1話
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2022/09/08 12:01



私たち兄妹は、2人揃って誠凛高校に入学した




新設校だからなのか、部活の勧誘がすごい




けれど私たちはどこに入るか決めているので迷う必要はない




影の薄さは2人揃って同じで、誰にも話しかけられることなく目的の場所に着いた。




入部届を2人分置いて、そのままクラスを確認しに向かった




黒子 あなた
ねぇテツ、私必要かな……
黒子 テツヤ
あなたがいると僕が助かります
黒子 テツヤ
なので気にする必要はないです
黒子 あなた
……そっか



自分に自信がないとか、そういうのとはまた別に




私は人前に出ることが苦手。




だからいつもテツの後ろに隠れて歩く。




こういう時、影が薄くて助かったな、なんて思ったりもする




黒子 あなた
く、くらす……別……



クラス表を見てみると、私はD組でテツはB組




………………不登校、なろうかな




黒子 あなた
テツ、私生きてけない……
黒子 あなた
というかなんで別なの……先生意地悪……
黒子 テツヤ
兄妹は普通、クラス別々になるものですからね
黒子 テツヤ
仕方ないですよ



『あなたなら大丈夫ですよ』と私の頭を撫でながらそう言う



無理だから言ったのに……全然大丈夫じゃないのに……




黒子 テツヤ
お昼休みは会いに行きますから、ね?
黒子 あなた
……絶対来てね



まぁ私影薄いし……



きっと誰にも気づかれず過ごせる



だから大丈夫。



なるほど、テツが大丈夫って言ったのはこういうことか



黒子 テツヤ
それじゃあ、また部活で



教室についたのでテツと別れた



今日はHRだけで学校は終わり。



その後は部活見学。



テツがいるし、大丈夫……なはず






_@_
クラス既に決まってるはずだけど気にしないで(


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