ヒロさんの思い声が、室内に重苦しく響く。
ケジメはつけなさい…
どういう思いを込めて…言った言葉なんだろう
私の目を、まっすぐと見つめてくる。
そうだ…
重圧…
ファンの方の思い
はやとの方を見る。
はやとは、まっすぐヒロさんを見つめていた。
その様子を見て、背筋が伸びた。
私の中で、はやとと、これから一緒にいる覚悟が固く決まった瞬間だった気がした。
ヒロさんが、それだけ言って部屋から出ようとする。
出入口付近にいた、はやとの肩にそっと触れ
耳打ちしてから、出ていった。
何を言ったんだろうか…
あれから、数日後…
より引き締まった気持ちで仕事に取り組んでいた。
キャーっといって目を隠す🫣💖
山田先輩…。
いつの日かの夜…寝ようとしたら、
はやとが…
「今度、オシャレしてご飯いこっか」
って一言…。
どこ行くの?って聞いたら
「ないしょ」
の一点張り…。
内心、ワクワクしてる。
この日のためにワンピースも調達したから…。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!