翌日、2人で仕事に行く。
昨日のこともあり、テンションは低めなはやと。
お互い、自分たちの部屋まで着く。
心配だな…
長い長い、一日が終わり、夜も遅いので、コートを着て外に出る。
季節は、12月。寒くないわけない
後ろから誰かに声をかけられる。
おそるおそる、振り返ると…
黒のキャップを深く被り、全身黒の洋服を着た人が後ろにたっていた。
不審者です!って言っているようなもん
不気味な笑顔を浮かべる。
なんで、名前を…
昨日?
帽子を深く被り過ぎていて分からない
帽子を荒々しく、脱ぎ、表情が顕になる。
口調もきつく、吊った目…
昨日キスまでして…ふざけるんじゃない
こちらも少し口調が強くなる。
長い髪を器用に人差し指に巻きながら、そう言う。
なんで…
その時、私に紙袋を押し付けてくるリゼルちゃん
袋の中を開けると、
そこにあるのは、写真…
私は、自分の血の気が引いていくことがよくわかった。
そこに映っていたのは、ショーケースの準備の時に、はやとくんが抱きついてきた時の写真だった。
頬を強くつねられる。
でも、私は何もできなかった。
次に私に見せてきたのが、
はやとと、リゼルちゃんがキスしている、写真だった。
考えたくもなかった。
どちらの結末も…
はやとの仕事の方が大切…今まで培ってきたキャリアが、はやとにはある。
肩をポンポンと叩き、どこかに消えていく、リゼルちゃん。
別れる……
私、なんて言おう…、
できっこないよ…
頬に、涙が流れるのがわかる。
どうにもならない。
自分の罪だと。
皆さん
久しぶりの投稿、申し訳ありません🙇♀️
大学の新歓準備で、投稿が疎かになってました💦
今後とも、更新続けますので、よろしくお願いします🙇♀️
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。