ジミンside
光が眩しくて、目を開ける。朝かと思ってたけど空には美しい月が浮かんでいた。あぁ満月か…とつぶ呟く…。今日は治ってるかなと期待するけど、頭の痛さと身体の至る所が痛むから゛あぁ今日もダメだな ゛って潤む目を堪える。
ふと、左手が暖かく感じて見てみると、目を腫らして眠っているジョングガが居た。
Jim「何してんだよ〜ジョングガ」
JK「ん…」
僕の手に頬擦りをしてまた眠る。その横顔がどこか安心して見えて笑ってしまった。
Jim「フハッ…」
その顔が可愛くて、カッコよくて手を伸ばす。
Jim「暖かい…」
僕がこんな姿になってもずっとそばにいてくれて、毎日お見舞いに来てくれて、これ以上ないほど幸せで嬉しいのに…何でだろうね。お前が好きだからかな?物足りないんだ。もっともっとって…求めてしまう。お前を手に入れることなんてできないのに…
ボワッ
そんなことを考えていると、急に目の前に煙が広がった。
?「はぁ…何してんだよこいつ」
ゆっくりと目を開ければ鋭い角に透き通るほど白い肌…。それと対比した大きな漆黒の翼を生やした男の人が立っていた。
Jim「だ、れ?」
?「ん?……知らないの」
Jim「コクコク」
?「…まぁみての通り悪魔です。名前は…suga」
Jim「あく…ま?」
suga「うん、それでお前のとこにいるそいつも同じ悪魔」
Jim「え?ジョングガ…も?」
suga「今は隠してるがちゃんと翼あるし角もあるから」
Jim「いや、あの…嘘です…よね?」
suga「ほんとうだ」
Jim「…」
suga「信じられねぇかもしれねぇけどこれが現実」
意味がわからない。目の前にいる人は悪魔で僕の手を握って幸せそうに眠っているのこいつも悪魔?
でも、それが本当なら…何をしに来たんだ。この人は…
Jim「…しんじ…ます。けど!なんで悪魔が僕のところに?」
suga「それは…そいつに聞け」
Jim「言えないんですか?」
suga「いや、知らない奴からより知ってるやつから聞いた方がいいだろ?」
Jim「…じゃあ!貴方は?なんで来たの?」
suga「もうすぐ時間だからな。命令でジョングガの様子見に来た。あとお前に正体をバラせともな」
Jim「じかん?正体をバラス?」
suga「全部気になることはジョングガに聞け」
Jim「え?でも、」
suga「いいから…てか、俺もう行くわ。」
Jim「いや、まって!」
suga「ジョングガに聞いてお前がどうするかは自由だ。」
Jim「…。」
suga「じゃあな」
そういうとまた煙を立てて消えてしまった。
気になることが多すぎて、ずっと心臓が鳴り止まなかった。なんでジョングガ君はここに来たの?なんで僕に声をかけたの?聞きたいことは山ほどあった。
Jim「今夜は眠れないや」
満月の光に照らされながらジョングガを見つめていた。
……To be continued
昨日出せなくてすみませんでした😭
遊びに行っていました。遅くても出そうと寝るまえに書いてたら寝落ちしました。申し訳ありません🙇♀️
あと4話くらいで終わります。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。