グクside
わかってた。何らかの病気にかかっていることは。でも、いざ目の前で言われると信じられなくて、嘘だとこぼすジミニヒョンに大丈夫だとしか言えなかった。泣きながら入院するために出ていったジミニヒョンの代わりに手続きを済ませていく。
Dr「言いづらいのですが、」
JK「なんでしょう」
Dr「パクさんの体はまだ若いです。なので進行が普通より早い傾向があるかもしれません。」
JK「それって…」
Dr「短くて2ヶ月長くて4ヶ月です」
JK「え。そう…です…か」
Dr「ですが、治るという可能性もあります」
JK「…」
Dr「最善を尽くします。治るという可能性を信じて貰えませんか。」
医師はそう言うけれど、俺は分かってる。ジミニヒョンが治ることはもうないことを。あと2ヶ月すれば俺はジミニヒョンの魂を食わなければならない。
でも、信じてみたかった。もしかしたら、治るのかもしれない。もしかしたら、救えるのかもしれない。
JK「お願いします。助けてください。」
Dr「…はい」
JK「ありがとうございます…お願いしますウゥ」
初めて泣いた。人間に死んで欲しくなくて、そばに居たくて、抱きしめていたくて…。泣いた。
大好きだから…泣いた。
……To be continued
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。