ジミンside
どのくらい眺めていたのかな?丸くて大きな満月が白くだんだんと辺りが明るくなってきたころまでかな?
JK「…ん」
さっきまで美しかった顔が少し歪んでずっと閉じられていた目が少しずつ開いていく。
JK「…ヒョン…おきてたの?」
起きたばかりだからかな?掠れた声で僕に微笑む。
Jim「うん…おはよう」
JK「おはようございます」
Jim「ねぇジョングガ…お前は悪魔なの?」
JK「え?何言ってるんですか?」
びっくりしたのか大きな目がもっと大きく見開いて僕を見つめる。
Jim「昨日ねSUGAって人が来たの…そしたら自分は悪魔だって、信じられなかったけど大きな羽と頭にあった角が見えて信じるしか無かった。SUGAさんはお前も悪魔だって言ったんだ。他にも色々聞きたいことは山ほどあったけど全部お前に聞けってでも、僕お前が悪魔だってことは信じられなくて、だから待ってた。お前が起きるの…。なんで僕の所に来たの?なんで僕に話しかけてくれたの?なんでなんで?ねぇなんで?」
聞きたいことがありすぎて上手く言葉がまとまらない。頭が痛いとか吐き気がするとか気にしてられなくて、目には涙でいっぱいで視界が悪くて顔を見れない。
JK「ごめんヒョン…泣かないで。言えなくて…違う言わなくてごめん。全部話すね。…ヒョンが言った通り俺は悪魔です。そのSUGAって人は俺のヒョンです。悪魔が人間に関わるのは食事をするため。悪魔の主な食事は魂。もうすぐ亡くなってしまう人間のそばに3ヶ月だけ居て亡くなればすぐに魂を食べて天界に帰ります。」
Jim「じゃあ…死んだらお前は僕を食べちゃうの?」
JK「……」
Jim「僕に近づいたのはそのため?僕に話しかけたのはそのため?僕のそばに居てくれたのはそのため?早く死ねばいいって?ねぇそうなの?」
JK「ちがう!違うのヒョン…初めは確かにジミニヒョンのことをただの食事としか思ってなかった。ヒョンに会うまでは…。でも、ヒョンに会って話して色んなところに行って楽しかった。このままずっとそばに居たいって思った。初めてなんです。初めて人間にあなたに生きて欲しいって思ったんです。魂を食べたくないって…」
Jim「ジョングガ…でも、僕はもうすぐ死ぬんだよね?」
JK「…コク」
Jim「知ってたの?いつから?」
JK「ずっと前からヒョンに会う前から」
Jim「なんで黙ってたの?」
JK「悲しませなくなかった。でも、ヒョンが倒れた時俺何も出来なくて、泣いたんだよ。」
Jim「そうなの?」
JK「これも初めてだよ」
Jim「え?」
JK「ヒョンに出会ってから俺は初めてのことばかり体験する。泣いたり、離れたくないって思ったり」
Jim「…ごめんね」
JK「なにがですか?」
Jim「少しでもお前のこと疑った。僕のこと食料としか見てないんじゃないかって」
JK「そんなこと!」
Jim「うん知ってる」
JK「…」
Jim「これからもそばにいてくれるでしょ?」
JK「っもちろん!」
Jim「フフッ安心したら眠くなったよ」
JK「ヒョン」
Jim「一緒にねる?」
JK「…帰ります」
Jim「そう…おやすみ」
JK「朝ですけどねwおやすみなさい」
なんだか安心した僕は…いや、多分少し無理したんだろう。頭の痛さを隠しながら眠った。
……To be continued
いや、まじで本当に申し訳ありません🙇♀️
完璧忘れてました…。もう自分の馬鹿さにびっくりしております。皆さん分かってると思いますが、このとおり馬鹿なのでたまにこんなことが…いいえ、よくあるかと思いますが、暖かい目で ゛あっこいつ忘れたな ゛って察してください。すみませんでした。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。