ジョングガside
ヒョンが居なくなるまであと2日…。
少し前まで歩けていたヒョンは急激にやせ細り歩くのも困難になっていた。呼吸さえも上手くできず呼吸器をつけるまでに弱りきってしまった…。
JK「ヒョン…ジミニヒョン」
Jim「ジョン…グガ…ハァ」
JK「ヒョン…ねぇヒョン」
Jim「また泣いてる」
JK「だっぇ…俺見てるだけらから」
Jim「僕がお前の立場だったらそうすることしかできないよ」
JK「俺、悪魔じゃなかったらもっと近くに入れたのに…もっと早く出会えてたのに」
Jim「違うよジョングガ…お前が悪魔だから出会えたんだよ。なぁ後どのくらい僕は生きていられるの?」
JK「…知りたい…です…か?」
Jim「うん…知りたい」
JK「…2日…です」
Jim「少ないね…」
JK「そう…なんです…だから…だから」
Jim「僕ね思ったんだ。お前は僕の魂を置いておくとか言ってたけど僕はお前に食べて欲しいと思ったんだ。」
JK「なんで?そんなこと言うの?食べないよ」
Jim「お前の中で生き続けるのも悪くないなって」
JK「食べないですよ…それでも」
Jim「そう…それならいいんだけど」
JK「もし、俺が死ぬ日が来たらヒョンを食べて一緒に死ぬの」
Jim「それはいいね」
JK「悪魔だって分かって優しくされたのはジミニヒョンだけだったんだよ」
Jim「フフッ」
JK「だから本当は生きていて欲しい。でも、そんな力ないから。」
Jim「…ありがとう」
JK「?ヒョン?」
Jim「ウゥ…ハアッ…ウグッ」
ヒョンにつながっている機械が鳴り響く。上の方が赤く点滅する。
JK「ヒョン!ヒョン!」
俺は震えるヒョンの名前を呼びながら呼び出しのボタンを押し続けた。
━━━━━━━━━━━━━━━
JK「ヒョン…」
なんとか一命を取り留めたけど…やっぱり時間は迫ってきてる。その証拠にヒョンの身体の中心にはもう魂の欠片が集まり始めてる。出会った頃はまだ身体中に広がっていたのに…。
……To be continued
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。