第11話

ユンギ かわいい
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2021/09/27 13:15
〈俺ー、この前彼女に媚薬仕込まれちゃって笑 ワンナイトかましました〉

「…興味ない話してくんな」

〈いやあれ、気持ちぃっす〉

「……」

〈彼女に飲ましてみたらどうっすか?かわぃっすよね、先輩の彼女。あの子に媚薬飲ませたら絶対絶対もっとかわぃっす〉


お調子者のこいつは俺のポケットに余りものっぽい媚薬を入れてきた。
ふざけた後輩の発言に脇腹を拳で打つ。


〈う"ッ〉

〈本気じゃないっすかァ、いてぇッスよ〉

「3割で殴ったつもりだ」


こいつにあなたを会わせたのが駄目だった。

お釣りだけ台において店を出る。


「チッ…、あいつに返すの忘れてきた」


家に着いてからスーツのポケットに入れられた媚薬が入っていることに気がついた。


「あの野郎…」


ったく…、
『…おっぱ?』

「あ'?」

『…、』



後輩の顔を思い浮かべたまま彼女の声に反応してしまったせいで、あなたは怖がって一歩後ろに下がった。



『ぉかえり、』

「…ただいま」

『……』

「怒ってねぇよ」

『でもいらいらしてるように見える』

「してねぇっての。」



スーツを椅子の背もたれにかけてネクタイを弛(ゆる)めた。



『……ねぇねぇこれなに、?』



そんな俺のスーツをハンガーにかけようとした彼女は何やらポケットから見つけてしまったらしい。



「…」



最悪だ。
ただそう思って彼女の手から薬を取り上げた。


『私、それ知ってるよ。そのくすり、』

「だから?」

『なんでおっぱがそんなの持ってんのかなって』

「無理やりポッケん中に入れられたんだよ」

『そっか、』



至っていつも通りの俺に落ち着きを取り戻して今度こそハンガーにかけたスーツ。


…………………………。




「飲むか?」


『…へ、?』


「薬。」

『いや…苦笑 飲まないよ、』

「そ。」

『なんで?』

「きく必要あるか?」

『ないけど…知りたいから、』



台所に移動して彼女用に甘く作ったコーヒーに媚薬を入れた。



「ん」



そう差し出すと、先程は飲まないと言っていた彼女が恐る恐るカップを手に取った。
『苦いかな』

「飲んだら分かる」

『おっぱは私に飲んでほしいの?』

「…あぁ。」


少し迷って返事した。


『……、』

「別に無理してまで飲まなくていい」


彼女の手からカップを取ろうと手を回す。


『ちがう、ちょっと怖い』


飲んでみたいという好奇心はあるようだ。


「貸せ。」


カップを奪ってひと口、含んだ。


『え…っ、おっぱ?』

『ッ…!』


あなたの後頭部に手を回して、呆気に取られて開いていた口に、中のコーヒーを移す。


『んグッ…、っぷ、』


呼吸のタイミングと合わなかったのか苦しそうに小さくもがいた。

離れようとする頭を抑えて無理やり口移しする。


『ッぷはっ、!』


口周りに垂れる彼女の唾液を舐めて、キスを続行した。
多少漏れてしまったコーヒーの液が彼女の服にかかってしまっていたから、上半身を脱がせた。

彼女を持ち上げて風呂場に移動する。

『おっぱ、』と小さく呟くあなたにキスをしながら服を脱いだ。


シャワーの前に彼女を立たせて後ろに手を回し、水を出した。

はじめの冷水を浴びる彼女の体は震えていて、いかにも俺を求めるような顔をするからそれに応えるしかない。
『きもちい、…もっと』

「は…笑 かわい。」


思わず声に出してしまった。


びしょびしょに濡れて透けたブラを取って、下に落とした。


柔らかい肌を手で包んで緊張を解(ほぐ)すように触った。


『っはァ』


どこまで可愛い生き物なのだろうか、


顔を唇より下に移動させながら彼女のパンツをズラす。

歯は立てずに唇で噛むようにして胸の凹凸部分に押し付ける。
片手で腰に手を回し、体制を支えてあげて もう片方の手で太ももをやわやわと触った。

上も下も触ってあげると今にでもイきそうな顔をする。


シャワーの音で消されそうなぴちゃぴちゃ音が俺の耳にはきこえた。


『ンんんっ…ァあ、おっぱ…!』


腰をがくがくと痙攣させて可哀想なくらい気持ちよさそうな顔でイった。

既にへとへとっとした彼女を湯船に浸からせて自分の上に跨(またが)るように座らせる。


『…っこれ、はいっちゃうょ、』

「いれてんだよ」


自分のモノに彼女のソコが当たるように位置を調整する。
何度も行ったり来たりさせて、湯船の中でも濡れていると分かるぐらいになったら彼女の腰を沈ませた。


『アッ…、っ』


いつもより抵抗する力が小さい。やっぱり媚薬の力だろうか。


「笑…泣いてんの?」

『もういゃ…』

「そんなきもちい?」



頭をぐらっと下に落として、うんうんと何度も頷く。

肌についた濡れた髪も最高だ。


「動くけど」


って言いながら既に地味に動く。
彼女は相変わらず首を横に振っている。


俺の胸に手をついていた彼女は、自分の腰に回されたこちら側の手に重ねるようにして手を置いてきた。


ちょっと突いてあげると『まって』って言う。
「まってるじゃん」『まだ…』なんて散々いじめた後にリズムよく突く。


速度をあげると、また胸板に彼女の手が移動する。

揺れる唇、髪、胸。

全てが愛おしくて、全てに興奮した。
もうちょっと媚薬含ませてもよかったかなとか、考えてみる。


『おっぱ、…おっぱ…ぁ』


一生懸命俺を呼ぶあなた。


頭をぐらつかせて上下に揺れた。


彼女がパッと天井を見上げたとき、中がビクビクしているのを感じ取る。

何度も深いキスをしてあげて、何度も突いてあげた。


『ァ…すごぃ、』


次第に自分で動くようになって目線を合わせてくるようになった。


いつもそんなことしないくせにね、


「ほんとかわいい」


俺がこんなことを口に出すようになったのも、あの変な薬のせいだろうか。








ならば感謝しなければならない。


あのクソ生意気な後輩に。
END.

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