ネムっっ
若い頃は(いくつだ!)ライブって楽しかった。
でも社会に出て
この街が嫌いで
嫌気一杯で
ほんの少しの気分転換も
結局少し仕事。
流れに疲れるとキラキラしたものが苦手になった。
若い子がキラキラしてるのも
楽しそうな大人も
苦手。
Edenは
別世界を作れる仕事。
自分と客の間には見えない境界線がはっきりと張られてる。
だから
どんな客でもお相手出来た。
まさかそれが逆に人気になるなんて。
ため息しかでなかった。
しかも交換した相手は超有名人。世界をまたにかけるアイドルだなんて。
時計が真夜中を指そうとする頃
✨✨✨✨
snsが光った。
ー 遅くなりました。
起きてますか?
少しお話し出来ますか?
ー 字なら。
ー 良かった。
それでも嬉しいです。
さっきはごめんなさい。
大丈夫でしたか?
早い返事に驚く。しかも日本語だ。
ー 大丈夫ですよ。
コンサートお疲れ様です。
ー ありがとうございます。
優しいですね。
IDの名前で合ってます?
んーとyou?
ー はい。そうです。
やっちまった感満載。
無作為にしときゃよかった。
ーyou?
明日休みって
言ってましたよね。
ー あー。はい
ー 少しだけ私のわがままに
付き合って貰いませんか?
ご飯に。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。