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2021/06/10

第1話

前章 大好きな日常
・・・ふわぁあ。

今起きた。大きくあくびをして、思いっきり前足を伸ばして伸びをする。ううー、気持ちいい目覚めだ。
喉が渇いてるな。ずっと昼寝しちゃったみたいだ。水は・・・あった。いつも通り、綺麗な容器に透明な水が入ってる。あいつ、ボクの水はちゃんと買ってきたミネラルウォーター使ってくれるからな。うむ、美味なり。
お隣の「まり」は、水道水が当たり前だと言っていたから、ボクはかなり大事にされてるんだろうな。たまにはあいつの思う存分撫でさせてやってもいいか。日頃の感謝は伝えるべきだって、みんなが言うからね。
さて、と。ずいぶん静かだけど、あいつまだ帰って来てないのかな。ふうん・・・いや別に残念じゃないけど。
外は赤っぽくなってるから、夕暮れなんだろう。どこかに寄り道して帰ってるのかな。
ご飯がまだだから、早く帰ってきてくれないかなぁ。

ちょっと探してみよ。
キッチン。いない。
リビング。いない。
玄関。いない。
トイレ。いない。

・・・お風呂は??いないか。
はあ。なんだ、本当にいないのか。
外をちらっと見てみるけど、たいして時間は経ってないように思える。まだ帰ってくるのは先なのかな。ていうかあいつ、ちゃんと帰って来てんのか?遅くないかなぁ。ううーん、考えてたってしょうがないけどなぁ。



ガチャ。


!!!!
わ!ドアノブの音だ!!帰ってきた!!・・・って、いや、腹減ってただけだからな・・・。
ボクのしなやかな足を軽やかに動かして、玄関にダッシュしたらやっぱりだ。いた!
朔
・・・あ!!るり~~!!!ただいまぁ!!
こいつ、めっちゃ嬉しそうだな。まんざらでもないけどな!
うわっ、体が浮いた!?ううん、違う違う。急に抱っこしたんだな、こいつ。
む、こいつ抱っこ上手だな・・・。上手くなってんな・・・なんか悔しい。
朔
へへ、るり~~、良い子にしてたか~?寂しくなかったか~?
うるさいなあ、ボクを子ども扱いするなんていい度胸だね。今すぐ爪を立てて引っ搔いてやったっていいんだぞ!?
・・・まあ、あんたの腕に傷をつけるのはちょっと気が引けるけどさぁ。
朔
あ、そうだね、すぐにご飯をあげるからな。ちょっと待っててくれな、手を洗ってくるから。
あいつ、そういうところは真面目だ。帰ってきてすぐ、出向かえてやったボクを抱っこするくせに、ご飯を用意する時は入念に手を洗ってるらしい。何が違うのか分かんないけど、あいつなりのプライドがあるのかな。
朔
ほら、用意できたよ!おいで。
やった、やっとご飯!こいつはいつも最高に美味しいご飯を用意してくれる。なんか、「ちょっとお高いやつ」らしい。隣のまりとかは良く羨ましがっている。「私なんて、そんな贅沢なかなかさせてくれないのに!」って。
ボクが可愛いからかな、飼い主に恵まれてるらしい。
朔
お腹空いてたよな、ごめんな。今日遅くなっちゃって。
穏やかにそう言いながら、ボクの背中を撫でている。思えば撫でる手つきだってずいぶん上手くなった。最初の時はガチガチに緊張してて、撫でられても気持ち悪かったっけ。
ていうか、いつもと味が違うな。いつもよりも美味しい。こっちの方が味としては好きなんだけど、今度は何を買ってきたってんだい?
朔
あ、ふふ、気付いた?いつものよりもうちょっとお高いやつ、試しに買ってみたんだ!どう?
もちろん、美味しいですとも。大満足ですよ。
ボクは賛辞をこめた満足たっぷりの顔を見せてやった。どうだ、可愛いだろ?
朔
そうかそうか、美味しかったか!良かった。
でもこれは結構いいお値段するんだ、だから毎日とまではいかないけど・・・そうだな、また明後日買ってくるよ。
ニッコリ笑いながらボクの頭を撫でてくる。
ふふん、明後日にはまたこのご馳走にありつけるというわけか。最高だな。
朔
さて、と。そろそろケージに戻ろうか。俺も作業あるし。
もうそんな時間か。窓の外を見ると、すっかり暗くなっている。時間の流れは不思議なものだ。こいつが帰ってくる前はあんなに退屈で時間が流れるのが遅く感じたのに。はあ、こいつがボクに首ったけであるように、ボクもこいつのこと好きなんだろうなぁ。ふん、別にいいけど。
朔
よいしょっと。よし、これでオッケー。じゃあまた明日。お休み、るり
おう、お休み。また明日な。
そうは言ったものの、やはりすぐには寝る気にはなれなかった。さっき昼寝から起きたばっかりだし。
もっと遊んでくれたっていいのに。作業って、そんなに大事なものなんだろうか。変なの。
まあ、いいや。かまってもらえないなら、明日にすればいい。寝ちゃえば明日になるし。
それに明日はお休みの日だから、一日中家にいると言ってたから、たくさん遊んでもらえるに違いない!
ふふ・・・・お休み。また、あしたね。





なんだろう・・・・手足がむず痒い。でも、眠たいからいいや・・・・そのまま寝ちゃおう。
はやく、明日になあれ。