あなたの下の名前目線〜
莉犬にハグされた。でも、なんでだろ。いつもの莉犬のはずなのに
胸が痛い。怖い…
…。何も考えず冷たい言い方をしてしまった、
ちがう!と声を出したくても声が出てこない。
すると、莉犬はさっきと態度変わった。
そして「俺のどこがいけないの?」といった。
全部、全部だよ…!!
そう言いたかった。だけど声が出ない。その代わりに戸惑った声は出た。確かに、莉犬は好きだけど付き合った瞬間に変わってしまった。可愛い莉犬じゃない。怖い莉犬に。
引きずられるように手を引っ張られる
言葉が詰まって痛い。
莉犬の力も痛くきっと手首に痕が残るだろう…。
莉犬に連れてこられた場所は四階の男子トイレ横の空き教室。
私は抵抗すら無駄だと思い無言で中に入り、後から入った莉犬が扉のドアを閉め鍵も閉める。
私がドアの前で突っ立っていると、
パン!っと勢いよくほっぺたを叩かれだ
私が悪いの?
何もしてない、こんなのおかしいよ…。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。