第20話

1話:はじまり
1,206
2021/01/14 07:16
「無事、手術は成功しました。」
「まさに、奇跡です。」
「よかった……本当に…」
「これで、お前も普通の生活がおくれるな。」
「翔。」
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目を開けるといつも・・・の病室の天井。
でも、いつもより体が軽く感じる。
翔の母親
翔の母親
翔?よかった!
夏野    翔
夏野 翔
お…母さん……
俺……手術……どう…なったの…?
翔の母親
翔の母親
成功したのよ!
夏野    翔
夏野 翔
よか…った…………
翔の母親
翔の母親
翔?
夏野    翔
夏野 翔
(-_-)゜zzz…
お医者さん
お医者さん
疲れたみたいですね。
翔の母親
翔の母親
先生。
そうですね。
翔の母親
翔の母親
今はゆっくり休んでもらいましょう。
翔の母親
翔の母親
おやすみ。翔…
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ー夢の中ー
「ナイスサー!」
俺の目の前で何かの試合が行われている。
横を見ると
「飛べ」
と書かれた横断幕
この風景は、とても….….…
懐かしい…
「日向ー!!!ラストぉぉぉ!」
日向って誰?
そう思った瞬間。俺の体は勝手に動いた。
自分じゃないみたいなぐらい、高く飛んでいてとても驚いた。
「ナイスキー!日向!」
さっきのボールを打った感覚。
やっぱり、懐かしい。
ブチッ
そう思った瞬間また、違うところに来た。
真っ黒な部屋。
目の前に1人の男の子がいた。
俺より、年上に見える。
「おれは、お前だ。お前は、バレーが好きだ。」
夏野    翔
夏野 翔
バレーって、踊る方?
「ちげぇよ!!スポーツの方!」
夏野    翔
夏野 翔
ふーん。
「おれは、お前におれの全てを託す。だから、もう一度おれらのしたかったことをしようぜ!翔!!」
夏野    翔
夏野 翔
バレー…….……
さっきの夢が蘇る。
スパイクの決まる気持ちよさ。
"最強の囮"
という名を持っていたこと。
自分の記憶じゃないのに、自分が体験したかのように脳に全てが蘇る。
夏野    翔
夏野 翔
影山….…
夏野    翔
夏野 翔
また、影山のトス打ちてぇな…
夏野    翔
夏野 翔
また、みんなで試合したいな…
夏野    翔
夏野 翔
バレー、、、、
楽しいな!
目の前にさっきの男の子はいない。
夏野    翔
夏野 翔
名前……は、日向翔陽……
俺は何故かその子の名前を知っている。
もしかして、彼が俺のドナーなのか…
だから、俺は彼の記憶を知っている。
そんなこと、あるのか…
日向翔陽。俺はお前として生きていくよ。
俺は生まれてから病院の外で生きたことがない。
だから、俺に外を教えてくれ。
お前の感覚を俺に教えてくれ。
お前の、身体能力も全部。
俺がおれを支えるから。
夏野    翔
夏野 翔
ありがとう。日向翔陽。

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