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第1話

春高の帰り
1,742
2021/04/03 09:01
澤村大地
澤村大地
日向。大丈夫か?
日向翔陽
日向翔陽
はい!熱も下がりましたし!
菅原孝支
菅原孝支
無理するなよ。
田中龍之介
田中龍之介
そうだぞ!お前、初めの方気分悪くて俺の股間に吐いたんだからよ!
日向翔陽
日向翔陽
あの時は、本当にすいませんでした…
西谷夕
西谷夕
にしても、疲れたなー!
東峰旭
東峰旭
言葉には同感だが、テンションには理解できない…
西谷夕
西谷夕
そうか?
澤村大地
澤村大地
西谷はいつも、ハイテンションだな。
西谷夕
西谷夕
あざっす!
武田一鉄
武田一鉄
みなさん。お疲れ様でした!
烏野排球部
烏野排球部
お疲れ様です!
澤村大地
澤村大地
先生も、運転お疲れ様です!
武田一鉄
武田一鉄
いえいえ。僕にはこれくらいの事しか出来ないので…
日向翔陽
日向翔陽
なぁ、影山!
来年も春高行くぞ!
影山飛雄
影山飛雄
嗚呼。もちろんだ。
月島蛍
月島蛍
次も、熱出るかもね(ニヤ)
日向翔陽
日向翔陽
なんだとぉぉ!
次は絶対出ませーん!!
月島くんの方が出るんじゃない?
月島蛍
月島蛍
僕は君と違って熱くならないから、その心配はないね。
田中龍之介
田中龍之介
月島てめぇ、熱くなれよ!
西谷夕
西谷夕
そうだぞ!
月島蛍
月島蛍
先輩方まで…
月島蛍
月島蛍
(めんどくさ)
武田一鉄
武田一鉄
昨日は、この辺り雨だったんですかね?
烏養繋心
烏養繋心
そうみたいだな。
武田一鉄
武田一鉄
それじゃあ、運転気をつけないとですね。
烏養繋心
烏養繋心
だな。
あいつらも、お疲れなのか寝てるしな。
烏養繋心
烏養繋心
おい。マネージャー
清水潔子
清水潔子
はい。
谷地仁花
谷地仁花
はっ、はい!ΣΣ(・ω・´ )
烏養繋心
烏養繋心
お前らも、寝てていいぞ。
谷地仁花
谷地仁花
えっ、でも…
烏養繋心
烏養繋心
お前らも、疲れてるだろ。
谷地仁花
谷地仁花
ありがとうございます!
清水潔子
清水潔子
ありがとうございます!
武田一鉄
武田一鉄
みんな、寝てますね。
烏養繋心
烏養繋心
嗚呼。そうとう疲れてるんだろ。
と、前で先生たちが話していた。
日向翔陽
日向翔陽
(俺、起きてるんだけどな)
日向翔陽
日向翔陽
(影山も、月島も、山口も、先輩方もみんな寝てるな~
おれは、昨日寝すぎて逆に寝れねぇ……)
カチン
と、何かが窓に当たった音がした。
日向翔陽
日向翔陽
(石かな?)
そう思いふと、窓の方を見た。
すると、隣の山の木が流れているように見えた…
日向翔陽
日向翔陽
(いや、待てよ。流れているように見える。じゃなくて、まじで流れてるじゃん!?)
大きな大木が俺たちの乗ってるバスに迫ってきている…
日向翔陽
日向翔陽
(どうにかしないと…….先輩たちは多分助かる。でも、影山とか月島、山口が…)
日向翔陽
日向翔陽
おい!月島!
月島蛍
月島蛍
何?寝てる邪魔しないでくれる?
影山飛雄
影山飛雄
おい。日向。
うるせぇ。
澤村大地
澤村大地
どうした、日向。
日向翔陽
日向翔陽
(ヤベッ、先輩まで起こしちゃった…)
日向翔陽
日向翔陽
影山、月島、山口!!
お前ら、寝たから罰として向こう側すわれ!
俺はここを1人で占領する!
(大木は、後4分ほどで俺らの所に落ちてきそうだ…)
月島蛍
月島蛍
はぁ?何勝手に決めてる訳?
日向翔陽
日向翔陽
いいから!
月島蛍
月島蛍
まぁ、君と離れたらゆっくり寝れるし別にいいけど。
月島蛍
月島蛍
行こ。山口
山口忠
山口忠
う、うん!
ほら、影山も行くぞ。
影山飛雄
影山飛雄
嗚呼。
山口忠
山口忠
(日向があんなこと言うの珍しいな…)
日向翔陽
日向翔陽
よかった(ボソッ)
山口忠
山口忠
えっ…
山口忠
山口忠
(日向。「よかった」って安堵したように言ってる…やっぱ、変だ…)
山口忠
山口忠
ねぇ、ツッキー…
日向、なんであんなこと言ったんだろ…
月島蛍
月島蛍
さぁ。王様の性格と似たんじゃない?
山口忠
山口忠
そうかな…
窓を見た。
目の前に大木が来ていた…
日向翔陽
日向翔陽
(みんな、助かってよかった…
あれ、でも俺は助からないよな…)
ドンッ
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午後のニュースをお伝えします。
今日の、午後3時頃○○県の国道にて高校生計14名大人2名が"土砂崩れ"に巻き込まれました。
先生と思われる方は無傷。
13名の生徒は、約1週間の入院が必要のよう。
ただ、1名は重症の様です。

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