第4話

歓迎会が大騒動になったの段
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2021/11/12 18:51
ドクササコ忍者が埋めたと言われた火器や罠を回収してドクササコ凄腕忍者をタソガレドキ組頭の雑渡棍奈門に任せつつ残されたのはタソガレドキ忍者は雑渡棍奈門ところへ行き、安藤先生の嫌味と親父ギャグを夕河の怒りで壊した。
食満夕河
さてとしばらく見ていないけどドクササコの動きはどうなってんだろうなぁ
氷みたいな青みが強いアースアイに変わり、破壊神眼を使って見通していた。
学園長先生
どうな感じじゃ?
食満夕河
まだ撃ち合いしています
学園長先生
流石じゃのう
食満夕河
学園長先生。6年生が雪崩れ込んできた後、壊れた障子の事なんですが
学園長先生
ん?何じゃ?
夕河はある提案をしており、山田先生は六年生に説教されていた。
山田先生
6年生が雪崩れ込んできた壊れた障子は6年生が直すんだぞ!
六年生一同
……はい!
学園長先生
山田伝蔵。6年生が雪崩れ込んできた壊れた障子は直さなくて良くなったんじゃ
山田先生と六年生は首を傾げていた。
学園長先生
実は…
学園長先生曰く夕河は六年生に守ってくれたそのお礼として学園長先生の部屋に行き、破壊神眼の力を持っている異能力で壊れた障子を修復して直したらしい。
学園長先生
という訳じゃから代わりに直してくれた夕河に言うんじゃぞ
六年生一同
あ。はい!
山田先生
もう壊すなよ
六年生は一年生陣にいた夕河の方を見る。夕河はは組と楽しく話していた。
六年生一同
夕河ぁぁぁぁぁぁぁ!
食満夕河
何?怖い!怖い!怖い!
食満留三郎
ありがとうぉ!
留三郎は抱きしめて来たから夕河を含めては組と他の忍たま達は首をキョトンしていた。
七松小平太
学園長先生から障子を直したのはお前だと聞いたんだ!
潮江文次郎
だから礼を言いに来た!
善法寺伊作
君って異能力も使えるなんて凄いね
立花仙蔵
代わりに直してくれてありがとうな!?
中在家長次
モソ…夕河は留三郎に似て良いやつだ!
夕河は留三郎の頭を撫でていたから忍たま達は微笑ましくなった。その瞬間、しんべえの腹の虫が鳴いた。
福富しんべえ
僕ぺこぺこ〜…
黒木庄左衛門
じゃあ、みんなで食堂に行こう!
庄左ヱ門を先頭に再度食堂に向かう。食満兄弟で手を繋いでいた。その時、前から四年生と思わしき人物が歩いてきた。
浜守一郎
やぁ!一年は組のみんな!
斎藤タカマル
こんにち…もうこんばんわかな?こんばんわ〜というよりお疲れ様
猪名寺乱太郎
浜守一郎さん!斎藤タカ丸さん!
斎藤タカマル
やぁ!乱太郎!一年は組に編入生が入ったんだってな!
浜守一郎
食堂のおばちゃんから食堂に来いって言ってたから、迎えに来たんだ
食満留三郎
そうだったんだな!夕河!
留三郎に呼ばれ手を繋いで歩いていた夕河は手を解いて前に出る。
猪名寺乱太郎
紹介するね、夕河。こちら四年ろ組の浜守一郎さん。こちらが、四年は組の斎藤タカ丸さん
食満夕河
始めまして、浜守一郎さん。斎藤タカ丸さん。一年は組に編入生となりました、食満留三郎の弟。食満夕河です。どうぞ、よしなにお願い致します
夕河はキラキラ輝くような丁寧な挨拶する。は組全員は「おぉぉ!」っと驚き、守一郎先輩とタカ丸先輩も「ほえー」っと言った感じで驚いていた。
斎藤タカマル
噂には聞いていたけど、丁寧な言葉を使うんだね〜
浜守一郎
よほどご両親の教育が良かったんだろうな?
食満夕河
あの〜、斎藤タカ丸先輩?
斎藤タカマル
何かな?
食満夕河
タカ丸先輩って大人びて見えますね?
夕河の発言にみんなが再び驚いた。
黒木庄左衛門
勘がいいね〜。そうだよ?本当は6年生の年齢なんだけど忍者の知識が浅いから四年生なんだよ?
食満夕河
そうだったんですか
斎藤タカマル
本当夕河って勘がいいよね?
浜守一郎
あの食満先輩の弟だけに見抜く力を受け継いでいるんじゃないか?
潮江文次郎
ところで斎藤タカ丸。食堂のおばちゃんが食堂に来いって…どういうことだ?
ヒソヒソ話をする潮江文次郎がタカ丸に尋ねる。
斎藤タカマル
準備が出来たんだ
忍たま一同
準備?
守一郎さんとタカ丸さんに連れだって食堂にたどり着く。すると夕河以外のは組は何かを察したらしく、「夕河、先に入って!」っと言われたので、なんだろう?っと入った。すると。
忍術学園一同
歓迎!入学おめでとう!食満夕河くん!!!!
そこには学園のほぼ全員が集まっており、「食満夕河くん、歓迎会」と言う張り紙が貼られていた。
食満夕河
えっ…あの…これは…。
食満留三郎
何ってお前の歓迎会だ!夕河!
食満夕河
え?兄ちゃん!6年生の皆さんいつの間にいなくなったと思ったらいつの間に
食満留三郎
6年生だけじゃないぞ!
周りを見ると、一年い組、ろ組、二年生、三年生、四年生、五年生、くのいちの人も大勢が夕河に注目していた。
食満夕河
わ、わすのために?
食満留三郎
そうだぞ!
斎藤タカマル
連絡が遅れちゃったけどね?
留三郎とタカ丸さんの言葉を聞き、夕河は再度全員を見る。思わず留三郎に抱きしめていた。
食満留三郎
夕河!どうした?
食満夕河
ありがとう兄ちゃん。それにここにいる皆も!た、ただ嬉しくて…わす、こういうの初めてで…
抱きしめながら礼を言う夕河と抱きしめられて笑っていた留三郎を見た全員は兄弟愛にほっこりしていた。
食満夕河
食満夕河です!一年は組に編入となりました!至らぬところありますが、精一杯頑張りますので、よろしくお願いします!!!
とびきりの笑顔を全員による向ける。みんなは拍手喝采で答えてくれた。そして指定された席に座り、机の上になんとも美味しそうな料理が並んだ。
食堂のおばちゃん
歓迎会だけど、お残しは許しまへんでぇ!!さぁ、召し上がれ!食満夕河くんも遠慮なく食べてね!
食満夕河
はい!
四年生の平滝夜叉丸と田村三木ヱ門が交互に話したり、綾部喜八郎が一緒に穴掘りしないかといったり、四年生は個性が豊か。二年生は全員真面目な人が多いが池田三郎次がいらぬお世話を焼き、川西左近に怒られた。
食満夕河
個性豊かだね?
二郭伊助
あはは、確かにね?
伊助と話しているとオレンジ色の髪の三年生が近づいてきた。
富松作兵衛
よぉ。三年ろ組、富松作兵衛だ。よろしくな?夕河!
食満夕河
はい!よろしくお願いします。富松作兵衛先輩!
作兵衛と挨拶を交わしていたら、突如留三郎が飛んで来た。
食満留三郎
富松作兵衛!
富松作兵衛
は、はい!すみません!決していじめたわけじゃ!!!
食満留三郎
何を言っているんだ?
富松作兵衛
へ?
留三郎は夕河を隣に寄せる。
食満留三郎
こいつが俺の弟だ。いろいろ教えてやれよ!
富松作兵衛
は、はい!任せてください!じゃ早速用具委員会の仕事を…
食満留三郎
今教えなくていい!
食満夕河
富松作兵衛先輩って楽しい人だね?
山村喜三太
でも、妄想が酷い時あるんだよね〜?ねっ、しんべえ?
福富しんべえ
ん〜!どれも美味しい!
山村喜三太
って!聞いてないし!
隣に座る喜三太の問いかけそっちのけでしんべえは美味しそうに料理を食べていた。長いまつ毛とくせっ毛に、太眉が特徴の先輩が歩み寄ってきた。
久々知兵助
そういえば豆腐は好き?
食満夕河
はい。あんかけ豆腐に豆腐入り味噌汁に強いて言えばなんだって麻婆豆腐です
すると久々知先輩が物凄く嬉しそうな顔をして抱き、高い高いしたりくるくる回したりして来た。
久々知兵助
作りたて豆腐!その良さが分かるんだな!美味いよな!豆腐美味いよなぁ!麻婆豆腐美味いよな!あはははは〜〜♫
食満夕河
ちょっ…久々知先輩どうしたんですか⁉︎伊助どういうこと⁉︎
困惑する夕河を伊助は楽しそうに見る。
二郭伊助
久々知先輩は忍術学園では豆腐小僧と呼ばれるくらい豆腐が好きなんだ。夕河が豆腐に詳しくて好きと知って嬉しいんだよ。ちなみに豆腐作りも上手だよ?
食満夕河
な、なるほど…
理解すると久々知先輩はようやく夕河を床に下ろし手を握った。
久々知兵助
是非火薬委員会に入ってくれ!火薬委員会は定期的に豆腐パーティーをするから!
食満夕河
あ。はい…
久々知先輩のこの言葉に委員会全員の委員長に火がついた。
竹谷八左衛門
待て久々知兵助!食満夕河は生物委員会だ!三治郎曰く、蚕が好きらしいからな!
久々知兵助
生物委員会は大半が一年生じゃないか!
立花仙蔵
いや、彼は言葉遣いから教養がある。作法委員会だ
中在家長次
モソッ…物腰穏やか…図書委員会に欲しい…
善法寺伊作
保険委員会だ。彼の物腰は保険委員向きだ
七松小平太
地面に叩き割ったから体育委員会だ!イケイケドンドン!
潮江文次郎
いいや、会計委…「却下だ!」留三郎テメェ!話を遮りやがって!
食満留三郎
文次郎!お前、団蔵や佐吉に飽き足らず、おれの弟を寝不足にして殺す気か!我が愛しの弟には貴様など指一本触れさせん!!夕河は用具委員会だ!
それぞれの委員会委員長がぶつかり合う。留三郎と文次郎など表に飛び出し派手に乱闘。
食満夕河
や、やめて下さい!わすで争わないで!
摂津のきり丸
大丈夫大丈夫!
食満夕河
きり丸!
猪名寺乱太郎
ここは食堂。食堂には忍術学園、最強の食堂のおばちゃんがいるから
食満夕河
乱太郎?食堂のおばちゃんが最強?
乱太郎の言葉にキョトンてしてからおばちゃんを見る。そこには右手におたま、左手に鍋を持ち阿修羅の様な形相になった食堂のおばちゃんがいた。
食堂のおばちゃん
ここは私に任せて夕河くんは食べていなさい!食堂で乱闘、喧嘩は!許しまへんでェェェエエ!!!
そこから凄かった。羅刹の如く技の流れで一瞬で委員長全員を叩き伏せたのだ。
三反田数馬
ありゃりゃ。乱太郎に伏木蔵に左近。委員長全員を医務室に運ぶよ!
三年生の装束を着た、紫色の髪の先輩が乱太郎と一年ろ組の伏木蔵と左近に指示を出すが、乱太郎も伏木蔵も左近もキョトンとして。
猪名寺乱太郎
あれ?
鶴町伏木蔵
誰だっけ?
川西左近
もう一人、編入生?
三反田数馬
だぁぁぁ!(ドテ〜ン!)
紫色の髪の先輩がすっ転んだ。
三反田数馬
三反田数馬だ!嫌がらせか!
猪名寺乱太郎
冗談で〜す
鶴町伏木蔵
冗談で〜す
川西左近
冗談で〜す
三反田数馬
も〜!
食満夕河
あの。わすにも何か手伝わせてください
三反田数馬
いいよ。おいで
委員長全員が運ばれていき、料理もなくなり、波乱な歓迎会は終わっていった。
夜。お風呂に入った後、みんなが寝静まった頃、夕河は医務室で手当てをしていた。
食満留三郎
痛えぇぇぇ!
食満夕河
ったく兄ちゃんてば
食満留三郎
ハハッ。見っともない所を見せてしまったな?
食満夕河
笑い事じゃない。それに兄ちゃん。傷だらけ!痛くない?
食満留三郎
問題ない、すぐに治るし、いつもの事だ
食満夕河
いつもの事って!兄ちゃんは実家に帰ってくるたびになんかで怪我して好戦的なんだから!親より先に死んだら親不孝者だからね!それにちゃんと野菜食べてる?三食ちゃんと食べてるの?夜更かしはダメだよ!
食満留三郎
お前は俺のお袋か!
夕河の注意にガクッとなり。突っ込まれた。そして夕河は留三郎の背中におでこをくっつけていた。
食満夕河
だけど兄ちゃん。昔は同期にいじめられているくせに六年間で体つきが変わってたくましくなったよな
食満留三郎
それは余計だろ!お前も今も昔も可愛くなったよな
食満夕河
皆の前で恥ずかしいからやめろ!
そして二人で月を見る。
食満夕河
いつもより。綺麗に見える
食満留三郎
あぁ、本当だな
食満夕河
兄ちゃん
食満留三郎
なんだ?
留三郎が夕河を見ると、今まで一番いい表情をしていた。
食満夕河
友達、仲間って、いい者だね!
食満留三郎
あぁ!そうだともな!

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