第10話

囚われた夕河と六年生の段
372
2021/10/02 07:48
ドクタケ城、ドクタケ忍者隊詰所。
風鬼
全くどうなっているんだ!?あいつの目は!宝石みたいで綺麗すぎるだろ
雷鬼
しかし彼は男というよりも天女並みの顔立ちだから惚れちゃう!
ふぶ鬼の父親、風鬼。ケツアゴが特徴のドクタケ一のガンマン雷鬼が見惚れていた。
八方斎
いい子にして待っていたのか?忍たまの良い子達。破壊神眼を持つ銀髪目を覚ましたか?
食満夕河
に。兄ちゃん。あの人は誰?
潮江文次郎
あっ、冷えた……保冷剤!!
食満留三郎
殺虫剤!!
七松小平太
接着剤!!
立花仙蔵
入浴剤!!
善法寺伊作
防カビ剤
中在家長次
芳香剤!
八方斎
ワシは、稗田 八方斎だ~
八方斎は格子に近づく。夕河は気弱な一面があるから留三郎にしがみついて怯えていた。
八方斎
大丈夫だ。言う事さえ聞けば酷いことはしないし、こいつらと居させるつもりだがしかし噂通りの綺麗な顔に綺麗な目をしてまるで天女そのものみたいだぞ
食満留三郎
俺の弟を見るな、触るな、嗅ぐな!?
手を振り解いて怯えきった夕河を必死に守っていたから六年生は警戒していた。
食満夕河
兄ちゃん…
食満留三郎
大丈夫だ。俺が守る!
潮江文次郎
やい。夕河まで巻き込むな!何の目的で夕河を連れて来た?
八方斎
お前を攫って来たのを当ててみろ!食満夕河
立花仙蔵
夕河。真剣に答えなくていいぞ
八方斎がニヤリと笑う。六年生と夕河は良くない話に決まっていると思った。
食満夕河
仲間にはならないぞ!
八方斎
違う
食満夕河
拷問されても吐かないぞ!
八方斎
流石に子供相手には気が引けるが…
食満夕河
忍術学園を脅す気か!?
八方斎
それなら学園長を攫うだろうに
あれこれ夕河は言うが八方斎は全て頭を横に振り否定。六年生は呆然として聞いていた。
食満夕河
じゃあわすに何を……
善法寺伊作
だから何で真剣に考えるの?
食満夕河
ま、まさか!あんな事やこんな事や!ビー!とかバキューン!とか……わすをズバキューン!!!とか!?
六年生一同
だぁぁぁぁ!!
八方斎
だぁぁぁぁ!!
真剣に考えた結果。真顔でまさかの爆弾発言に六年生と八方斎はずっこける。
中在家長次
夕河、何処でそんな言葉を?
立花仙蔵
まるまる物騒な発言だろ!
八方斎
お前は儂とドクタケ忍者隊をなんだと思っているんだ!!気弱になっておる幼気な子供にそんな事するほど外道ではない!!
ドクタケ忍者隊一同
お頭…そんな趣味が…
夕河と六年生と幻滅な視線を向ける部下に声を張り上げて全力で否定する。ドクタケ言えど人は人、ましてや夕河は十の子供。そんな子供相手にそんな乱暴をするほど悪ではない。
八方斎
お前を攫った理由は…
食満夕河
攫った理由って?
六年生一同
攫った理由って?
八方斎
目的はこいつの破壊神眼に用があるんだ。破壊神眼はアトランティス人では神として崇められているなら金になるから食満夕河の眼球を取り外すし、売り捌くんだよ!
衝撃的で言葉が失った。その瞬間風鬼は夕河の髪を抜けるかのような痛みでそれを引っ張った。
食満夕河
……兄ちゃん!
食満留三郎
夕河ぁぁぁぁぁぁぁ!
潮江文次郎
その手を離せ!
八方斎
だったらそっちが離してもらうが?彼が痛がっているぞ。ガハハハハッ!
その時八宝斎が夕河の髪を離さないから自分の髪を切って短髪になった。
食満留三郎
夕河。自分の髪を?
⁇⁇
殿と姫君のおな〜り〜!
八方斎が頭を下げるのを見ていたけど六年生と夕河は警戒していた。
竹高
パカラッパカラッパカラ
食満夕河
どっ!
六年生一同
どっ!
隣にいる姫君はともかく夕河と六年生は思わず転けかけた。乱太郎達なら知っているが何故かドクタケ城の殿様竹高は張り子の馬に入り口で擬音を言いながら入って来た。
潮江文次郎
な、何故張り子の馬?
風鬼
それは突っ込むな
そして何故か風鬼に釘を刺された。恐らく聞いては行けないのだろうと口を噤んだ。
八方斎
殿!ご所望通り、忍術学園での守護神、食満夕河を捕らえて参りました
竹高
おぉ!良くやった!珍しく成功とは
八方斎
殿!珍しいは……まぁ珍しいか?
八方斎と竹高の話を聞いていると何がしたいのか分からないから六年生と夕河は警戒していた。
竹高
ほほぅ?其奴が…それとおまけもいるみたいだな
六年生一同
おまけって言うな!
竹高が馬から降り…ではなく張り子を脱いで夕河に近寄る。そして夕河と六年生をあちこちから見る。
竹高
ほぅ…ほほぅ…これはこれは…中々どうして……
竹高は夕河を見回したのちに正面に立つ。夕河は怯えきって六年生は夕河を守ろうとしていた。しかし。
竹高
可愛いのぉ!乱太郎達とは違うこの表情!育ちの良さが伺える
食満夕河
だぁぁぁぁぁ!
六年生一同
だぁぁぁぁぁ!
夕河と六年生は再び転けた。もう堪能したから未来を予知させるように命令を下した。
八方斎
という訳で夕河の破壊神眼を使って未来を言ってもらうけどただし間違えたら六年生を木っ端微塵にするからな。さあ答えてみろ!食満夕河ぁ!
食満夕河
…分かった…
立花仙蔵
駄目だ。うぅっ!
食満夕河
立花先輩大丈夫です。信じて下さい
木っ端微塵にされる六年生を助ける為、氷みたいな青みが強いアースアイに変わりつつ破壊神眼を使って未来を占っていた。
八方斎
これが危険すぎて手が出せないという破壊神眼だなぁ。さあ食満夕河!!占ってもらおうか。忍術学園とドクタケ忍者隊の戦いを
食満夕河
忍術学園とドクタケ忍者隊の戦いではドクタケ忍者隊の勝利は…やはり無い!
八方斎
そうか。しかし六年生は夕河を守れないとはたいしたことないな
食満夕河
そうかよ!じゃあな。冷えた白骨死体!
笑いながら去ろうとしたら夕河の物騒な発言で名前を間違われてひっくり返った。
食満留三郎
夕河。短髪なって痛かったよな。痛みは大丈夫か?
食満夕河
わすは大丈夫。髪はまた伸びるし、わすのせいで捕まって怖い目に遭わせてすみませんでした
無理に笑っていたら涙目になっているから六年生も悲しい顔をしていた。
立花仙蔵
どうする?
潮江文次郎
決まっている。夕河を破壊神眼を使わして髪を引っ張って痛い思いと怖い思いをさせた報いであいつを殴ってでもして後悔させてやるから元気を出せ!!
夕河は潮江先輩の励ましに笑っていたけど泣きそうな顔に戻っていた。
中在家長次
しかしこの手鎖思ったより頑丈だな
七松小平太
よし分かった。私に任せろ
中在家長次
小平太。よせ…
中在家長次
いけいけどんどん〜ってあれ?
長次が止めたが小平太は暴れていたら夕河以外全員転けていた。
潮江文次郎
暴れるな!?全員手首が繋がられているんだぞ!!
七松小平太
悪い。しかし丈夫だなぁ
食満留三郎
あんまり動くな
七松小平太
悪い悪い!
食満留三郎
だからあんまり動くなって!!
留三郎は小平太に叱って伊作は痛がっており、長次は何か思いついていた。
潮江文次郎
長次。何か名案が?
中在家長次
モソ…方法はあるとしたら…夕河の力を借りるせざるおえない…しかし今怯えている…
食満留三郎
夕河。一度だけやってみないか?
夕河はまだ十。普段は気が優しくて物腰がいいし、怒ると先生でもビビるくらいかなり怖いけど気弱な一面がある為、かなり怯えきってしまったからもう限界だと思わず泣きながら六年生に嫌々と首を振っていた。
立花仙蔵
やっぱり駄目かあ?
七松小平太
いいや。ここは夕河の兄である留三郎。お前に任せた
六年生は最後の手段として実兄である食満留三郎がここは兄らしく泣きながら怯え切った自分の弟を宥める為に他の六年生も近寄っていた。
食満留三郎
夕河大丈夫だ。怖いのは分かるし、嫌だろうけど今は脱出しなきゃいけないんだ。しかしこの手鎖を外せないから最終手段としてお前の破壊神眼の力が必要だ!大丈夫だ。俺達がついているから一度だけでいいからやらないか?
食満夕河
それに関しては……
善法寺伊作
え?駄目だったの?
血の涙を流しながら手鎖を触り出して軽々と手鎖を外せていた。
食満夕河
最初から外せていました…
六年生一同
だぁぁぁぁぁぁ!
六年生は再び転けた。
六年生一同
だったらそれ先に言えぇ!
食満夕河
だって一人で六年生を助けに行こうとしたからわすまで捕まって六年生を恐ろしい目に遭わせたから血の涙になるまで使って髪の毛を引っ張られて短髪になってそして……
六年生一同
分かったからもうやめろ!ますます暗く、辛くなるじゃないか!
そして留三郎に背負われた後に小平太は檻をぶち壊して武器を取りに行ってそれから脱出していた。今回は長めだが続きます

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