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第11話

#4
335
2019/09/22 14:52
本気だって聞いた瞬間、



その笑顔を見た瞬間、



なんでか視界が歪んできて、泣いちゃって



「ばっ、なに泣いてんだよッ!笑」


「だってっ、嬉しくって、......両思いなんて、......思って、なかったからっ」


「ま、それって...」


「私も、ずっとずっと...大好きっ、だった、よ ?」


「ちょ、それは反則だろっ...」



そう言って、手の甲で口を抑える大貴の顔は真っ赤で、可愛いと思ってしまうほど。



「あーあ、やっと手に入った。どんだけ待ったと思ってんだよばか」


「私だって、待ってた...しっ」


「まじ?」


「ふふ、ほんと。大貴顔真っ赤だよ?」



って、私の方が多分真っ赤だと思う。



「うっせぇな、もう帰るぞ」



そう言って話は逸らすくせに、しっかり繋いでくる手。



ちょっと、いや、だいぶきゅんてした。



多分もっと顔真っ赤になった、私。



「ふは、顔真っ赤じゃん」











_そんな顔俺以外に見せんなよ?


end.

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