そう言いながら結ってくださった。
"マガレイト"という髪型らしい。
ぺこりとお辞儀をする、本当は口に出したいのだがそうもいかないし、いちいち書くのも面倒くさい。
私の手を引き、歩き出した
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さっき実弥さんが「悪いが、1人で見といてくれ」と言って、何処かに行ってしまいました
1人じゃ、必要なものを買うこともできないので、大人しく店先で待つことにします
誰……?私のことを知っているということは鬼殺隊士なのでしょうか…………
取り敢えず、コクリと頷くと
鬼殺隊士だとすればこの人はとんでもなく非常識な人ですね。
助けを呼ばずともあなたを気絶させることくらい簡単なのに…………と思っていると、
実弥さんは男の人が遠くに走って姿が見えなくなったことを確認すると、私の頭を撫でた。
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今の彼の顔は本当にそう思っていそうな顔で、なんなら殺してきたみたいな顔で
怖い。けどそれは彼の私に対する優しさだと分かっている。
自然と笑顔になれる。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。