あなたside
目を開けたら知らない天井が見える
私のお屋敷じゃない…ああ、不死川さんのお屋敷にお邪魔してるんだった…
ふと隣を見るとまだ寝ている不死川さんがいる、誰かと一緒に寝るなんていつぶりだろう
.
朝ごはん、意外と上手に作れました。
家のことはほとんど桜雪と聖雪に任せていたせいであまり自信がないのですが……
この人は、不死川さんは、あの人たちみたいに裏切ってくるこのはないのでしょうか…
もしこの人に笑顔を見せて、裏切られたら…?
いいえ、そんなことにはなりません。大丈夫。この人なら、信用できます。
実弥side
氷咲が作った朝飯を食ってると急に
と言われた。
何故そんなことを急に言い出したのかは分からんが、追及しねェほうがいいだろ。
…これは寂しいとか心配とかじゃねェ…よな。
そうだ、暇だからな。暇だから付いていくだけだ。
***
ひでェ…
畳や障子はどの部屋も墨をかけられて、部屋にはごみが捨てられていた。
どうしようもないくらいに破かれている
と、扉を引いて外に出た途端
パシャッ
見上げると屋根の上に伊黒と甘露寺が座っていた
こいつらは暇なのかァ?
こいつがどんな思いで鬼殺隊に入ったのかも知らないで…
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。