第2話

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2023/05/20 00:27




​────カランコロン


???
いらっしゃいませ
天枷 あなた
どうも、こんにちは〜
???
……お好きなお席にどうぞ




数件の任務が終わり、たまたま目に入ったカフェに入る。



心地よい鈴の音が鳴り響き、カウンターから男の声が聞こえた。



覗いてみれば、世間一般では『イケメン』と呼ばれる部類であるだろう、顔の整った男がこちらへ微笑んでいた。



うん、五条さんほどではないけど、普通にイケメンだ。



私はカウンターの端に座り、鞄を床に下ろした。




【コナン side】




​───カランコロン



店の扉が開く鈴の音がして、自然と視線をそちらに向けた。



入ってきたのはそこそこ身長がある、骨格からして女性。


しかし服装は全身黒色であり、フードを深く被っていて顔が見えにくいようになっていた。


見た目だけで判断するのはダメなのだが、なんと言うか…見た目だけでも怪しい、と思ってしまう。



安室 透
いらっしゃいませ
???
どうも、こんにちは〜
安室 透
……お好きなお席にどうぞ



カウンターにいた安室さんが声をかけた。



その女性はそれに対してふんわりとした声色で返し、会釈してから一番奥のカウンター席へと歩いていく。



夏なのに長袖のパーカーを着た女性は肩掛けの鞄を床に下ろすと、メニューを開いた。



どうやら安室さんも怪しいと感じていたようで、安室さんも彼女の動きをじっと見つめている。



俺もそっと見守るように見つめていたその時、



???
…どうされましたか?
???
何かおかしいですかね、?
江戸川 コナン
え、あーいや!



いきなり話しかけられたからか、少し動揺して声が上擦る。


なんで見てるのが分かった?俺は一番手前の席に座ってたし、彼女から見えるような位置じゃない。


それになるべく気配も消していたし、そんなに長く視線を向けてもいないはずだ。



この人……只者じゃない、ような気がする。





江戸川 コナン
お姉さん夏なのに長袖だし、暑くないのかなーと思って!!
???
暑くないよ。意外と通気性良いからさ、この服
江戸川 コナン
そうなんだー!!


江戸川 コナン
(こんな暑いのにあんなの着て、通気性が良いから大丈夫、なんてことあるか?)
江戸川 コナン
(……とにかく、一旦探ってみた方がいい)


江戸川 コナン
あ、隣座ってもいい?
???
どうぞ〜




とてとてと子供らしく歩き、自然に彼女の隣に座る。


隣に座ると、女性の顔がパーカーの下から見えた。


その女性の顔立ちはまさに美人と言えるような美貌だった。


何よりも予想していたより幼い顔立ちをしていて、女性というよりは少女と呼ぶ方がしっくりとくる。




江戸川 コナン
わぁ、お姉さん美人だね!
???
そう?ありがとね
江戸川 コナン
名前はなんて言うの?
天枷 あなた
天枷あなた。あなたでいいよ
江戸川 コナン
あなたお姉ちゃんね!!
天枷 あなた
お、お姉ちゃん……っ!!
江戸川 コナン
?…嫌だった、?
天枷 あなた
いやいやいや!!!
天枷 あなた
お姉ちゃんなんて言われないから、つい嬉しくて反応しちゃったの!!
天枷 あなた
ふふん、どんどんお姉ちゃんって呼んでちょーだい?
江戸川 コナン
う、うん!!!



もの凄い嬉しそうに顔を緩めるから、怪しいだなんて勘違いだったのではないかという気持ちに襲われる。



しかしそれだけでは油断出来ない。



安室さんもきっと会話を聞いてるだろうし、一応情報を聞き出しておいた方が安心出来る。



江戸川 コナン
おねーさん、何個か質問してもいーい?









天枷 あなた
(………あれ、私)
天枷 あなた
(怪しまれてる?????)









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