第6話

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2023/06/10 23:00
【コナン side】



天枷 あなた
またね〜、コナンくん
江戸川 コナン
うん!バイバイ!



あなたさんと伊地知、と呼ばれた男が店を出ていく。


あなたさんが横を通り過ぎるその瞬間、咄嗟に少し開いていた鞄に盗聴器を放り込んだ。


任務、ガンホルダーらしきもの、真っ黒の服……全て怪しい


安室さんも俺が盗聴器を仕掛けたことに気がついたのか、カウンターの向こうから俺の側まで寄った。



天枷 あなた
『面倒臭いねぇ』



盗聴器の向こう側から、そんな彼女の声が聞こえた。


先程と同じような軽い声色。


伊地知
『任務内容ですか?』
天枷 あなた
『うん……あ、伊地知さん。竹刀袋はトランクに入ってる?』
江戸川 コナン
竹刀袋…?
江戸川 コナン
(学生だし、剣道部…とかか?いやでも、これから仕事だと行っていたのに今確認するか?)
伊地知
『入っていると思います。あなたさんが任務を終わらせてから取り出していないので。』
伊地知
『頼まれていた新しい″拳銃″も後ろに積んでありますよ』
江戸川 コナン
!!
江戸川 コナン
拳銃……
安室 透
普通の仕事じゃ、拳銃なんてもの使わないよね
安室 透
しかもただの高校一年生の女の子といえば尚更
江戸川 コナン
うん……やっぱり、太腿に付いてたホルダーはガンホルダーだったのか。
安室 透
彼女、雰囲気とか表情とか話し方で誤魔化しが上手いけど、只者じゃなさそうだ。
安室 透
天枷あなた……僕も一度素性を調べてみるよ
江戸川 コナン
うん。もしかしたら…
江戸川 コナン
(黒の組織の仲間の可能性も、ある)
安室 透
………



暫く無言が続き、少ししてガサゴソと鞄を漁るような音が聞こえてくる。


マズイ、もしかしたら盗聴器がバレるかもしれない。


特注でホントに最小の物で普通なら気付かない。


けど、彼女なら……



天枷 あなた
『ん、?』
江戸川 コナン
っ、気付かれた
天枷 あなた
『盗聴器……いつからだ?』
伊地知
『盗聴器ですか!?』
天枷 あなた
『うん。だいぶちっさいし見逃すとこだったよ〜。危ない危ない』



これ以上の情報はないか、と諦めて盗聴器の電源を切ろうとしたその時。


彼女は盗聴器を通して、まるで俺達と話しているかのように話し始めた。



天枷 あなた
『どこの誰か知らないし、いつから聞いてたのかも分からないけど……』
天枷 あなた
『これを聞いてる貴方が一般人なら、ここから先に踏み込むのはやめな』
天枷 あなた
『私達のことは調べない方が身のためだよ。貴方達の命に関わるんだからさ』
天枷 あなた
『知らぬが仏、なんてことわざがあるようにね』
天枷 あなた
『それじゃあ、さようなら』



ブチ、と盗聴器の音にノイズが走った。


そこからはもう何も聞こえない。恐らく彼女が盗聴器を壊したのだろう。


それにしても、どういうことだ?


『一般人』なら、ということは彼女は一般人ではない。

それに、これ以上踏み込んだら命に関わる??



江戸川 コナン
益々怪しく見えるな…
安室 透
うん、そうだね。また何か情報があったら君に伝えるよ。
安室 透
君もくれぐれも気をつけて
江戸川 コナン
うん








天枷あなた。







彼女の正体は一体なんなんだ………???









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