第4話

フラックリン連続殺人事件①
発生日時:■■■■年1月10日 AM.9:34

場所:フラックリン市3丁目路地裏

被害者:マーデル・ハルット
    32歳男性。元アマチュアボクサー、現在会社員


発見:
 発見者は近所に住む40代の主婦。
 日課の犬の散歩中に見つけたとのこと。
 現場には一切触れず、即座に警察に通報。その後卒倒した。


 近くにいた医師が介抱したため、女性に外傷など一切なし。
 医師はその事件現場には気づいておらず、女性が正常になった後その場を去っている。


 駆け付けた警官が現場保持。


 その後捜査官らが到着している。ここまでで不審な人物は無し。



概要:
 被害者は四肢、ならびに頭部が胴体から切り離されていた。
 死後数時間にも経たないと見られており、朝方の犯行と思われる。


 しかし、犯人らしき目撃情報は無し。
 監視カメラには、不審者はおろか被害者さえ映っていない。
 血痕は続いておらず、死角での犯行と思われる。


 また、現場からは被害者の”両腕”が持ち去られていた。
 財布やアクセサリー類には一切手がつけられていない。


 被害者は独身で、時折朝のジョギングをするところが目撃されていた。
 おそらく、その途中で殺害されたと思われる。


 死因は腕、もしくは足を切られたことによる失血死。
 まだ生きている間に、腕や足の切断が開始されたと見られている。


 被害者の遺体からは即効性の麻酔薬が検出されており、首筋に注射跡もある。
 麻酔により動けなくされたのち、切断されたものと考えられる。


 現場付近の壁に
 ”やぁ、マーキス。
  最近太ったかい?”
 と被害者の血液で書かれていた。
 被害者の近辺に”マーキス”はいない。