あなた「ラファン……。」
ラファン«そうだよ。じゃあ、早速あなたちゃんの個性を使おうか。»
あなた「あなたの個性は簡単に使っちゃダメだよ。パパとママが言ってた。」
ラファン«知ってるよ。使わないのかい?»
あなた「だってお約束だもん。」
ラファン«そっか……。じゃあ、強制だね»グイッ
あなた「ヒッ。いや、いやだ!怖い!!やめて!!」
ラファン«ハイハイうるさいよ〜。これをこうして、こうやって……»
あなた「解いてよ!ヤダ!!」
ラファン«ダメダメ。これからあなたちゃんの個性で世界が変わるんだから。»
あなた(また、また真っ黒だ……)
「怖い……怖いよ……」
ラファン«怖くないよ〜。じゃあ、これを被せて、スイッチON!!»
ガコンっ
ウィーン
あなた「あぁぁぁぁぁぁぁ!(´;ω;`)」
ラファン«どう?どんな感じ!?ウキウキ»
頭に沢山の画像が流れて来て……。
沢山の人が倒れてる……
画像の色が沢山の色で……別れてる……
何コレ……。
ラファン«良いね良いね!!その予知透視の力で世界を変えようじゃないか!!!!»
あなた(助けて……もう見たくないよ。沢山の人が傷付いて行くのなんて。怖いよ。悲しいよ。
こんな思いするならこの個性なんて要らない。誰か……。)
誰か……助けて。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!