第5話

#5
3,637
2019/07/05 11:01
―で、之はどういう事だろう。
太宰治
太宰治
♪〜
あなた
あなた
今私と太宰さんは、何故か洋服屋に来ていた。
あなた
あなた
何でこんな所に、太宰さんと二人きりで?
太宰治
太宰治
だって君、
病院服から着替えたかと思えば
ジャージだったんだもの
あなた
あなた
だって私が本に吸い込まれた時、
別にお出かけって訳でも無かったし…
太宰治
太宰治
私は貴女を着飾りたい衝動に
駆られているのだよ♪
あなた
あなた
はぁ…
一応困った顔をするが、
心の中ではお祭り騒ぎ。

太宰さんが!
私を!!
着飾りたいって!!!

もうマネキンでも着せ替え人形でも何でもやるからどうぞって感じだ。


てか太宰さんの服のセンス、気になる!
実はめっちゃセンスなかったりして…笑
でも太宰さんの事だからセンスの塊なんだろうな。
太宰治
太宰治
ほら、こんなのどうかな
そう言って私にあてがった服は矢張りハイセンス。

シンプルでクラシカルな茶色のワンピースは、
太宰さんの服の色と少し似ている。


之は拒否出来無いやつだ。


あなた
あなた
これにします
でも、値段幾らだろ…
高そうだしな…
太宰治
太宰治
じゃあ会計してくるね
あなた
あなた
おふょ!?
大丈夫ですよ!
太宰さんに選んで貰えただけでも
幸せなんですから!
太宰治
太宰治
否、私が勝手に連れて来たのだから
私に払わせてくれたまえよ
おふょ!?はスルーしてくれたので良かった。

そしてさっきちらっと見えた値札は、
私の財布を震え上がらせるものだった。
あなた
あなた
でも、出せる分だけ…
そう言って思い出した。



お金無いや。

いや、財布はある。
つまり、無いのは中身である。

最近の金欠が悪化している中で、
文ストの漫画を買ったのは大分痛手だった。
あなた
あなた
矢っ張りお願いします…
太宰治
太宰治
ふふ♪
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そんなこんなで、
武装探偵社に来た。
あなた
あなた
わぁあぁあぁ

感動の嵐。
信じられない。
本当に来てしまった…!



きっと太宰さんは困惑しているだろうな。
自分の職場の外観を見て大号泣する異世界の人など。
太宰治
太宰治
まぁ取り敢えず社長に会いに行こうか
あなた
あなた
あ"い
ガチャ。

ドアを太宰さんがおもむろに開く。
あなた
あなた
きゃあっ
マジだ!
マジでいるよ!

谷崎さん!
ナオミさん!
与謝野先生!
賢治くん!

敦くんは仕事に行っているのか姿が見えない。
けどいずれ会えるだろう。
国木田独歩
国木田独歩
おい、太宰どこいって…
あ、独歩さん忘れてた。


えっ、感想?眼鏡だなー。って感じ。

でもばっちり目があっているので、
会釈しておく。
あなた
あなた
国木田独歩
国木田独歩
…!
すると、いきなり独歩さんが私の前にひざまずいた。
あなた
あなた
!?
全員
!?
国木田独歩
国木田独歩
お名前は、何と云うのでしょう
あなた
あなた
わ、私ですかっ?
すると、違和感凄い王子スマイルで微笑みかけられる。
国木田独歩
国木田独歩
勿論!貴女以外に誰がいると云うのです
正直気持ち悪い。

独歩さんはこんな人じゃない。
太宰治
太宰治
国木田くーん、
君どうしたの?
もしかしてー、
あなたちゃんに恋しちゃったとかぁ?
スパァン。
太宰さんスレスレの壁に穴が空く。

どうやら独歩さんが発砲したらしい。
太宰治
太宰治
!!
あなた
あなた
ひぃい!
そして再び私に向き直る。
国木田独歩
国木田独歩
あなたさんというお名前なのですね。
何と美しい名前なのでしょう!
いや、おかしい。絶対におかしい。どういう事だ。

どういう事なのだ!!
太宰治
太宰治
…之は重症だねぇ
呆れたように、でも面白そうに太宰さんが言う。
あなた
あなた
他人事にしないでえ!!!















―どうせなら、推しがよかったな。
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作者入りまーす




今回あんまりメイン関係なくてすみませんでした💦

なので、今日はもう1話あげたいと思います!


私その日その日で書いてるので、
ひょっとしたら時間遅くなるかも(><)

そっちの方も是非見てくださると嬉しいです!

お気に入り登録して頂けたらもう跳ねます( ˙-˙ )

以上作者でした!笑 m(*_ _)m

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