―で、之はどういう事だろう。
今私と太宰さんは、何故か洋服屋に来ていた。
一応困った顔をするが、
心の中ではお祭り騒ぎ。
太宰さんが!
私を!!
着飾りたいって!!!
もうマネキンでも着せ替え人形でも何でもやるからどうぞって感じだ。
てか太宰さんの服のセンス、気になる!
実はめっちゃセンスなかったりして…笑
でも太宰さんの事だからセンスの塊なんだろうな。
そう言って私にあてがった服は矢張りハイセンス。
シンプルでクラシカルな茶色のワンピースは、
太宰さんの服の色と少し似ている。
之は拒否出来無いやつだ。
でも、値段幾らだろ…
高そうだしな…
おふょ!?はスルーしてくれたので良かった。
そしてさっきちらっと見えた値札は、
私の財布を震え上がらせるものだった。
そう言って思い出した。
お金無いや。
いや、財布はある。
つまり、無いのは中身である。
最近の金欠が悪化している中で、
文ストの漫画を買ったのは大分痛手だった。
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そんなこんなで、
武装探偵社に来た。
感動の嵐。
信じられない。
本当に来てしまった…!
きっと太宰さんは困惑しているだろうな。
自分の職場の外観を見て大号泣する異世界の人など。
ガチャ。
ドアを太宰さんが徐に開く。
マジだ!
マジでいるよ!
谷崎さん!
ナオミさん!
与謝野先生!
賢治くん!
敦くんは仕事に行っているのか姿が見えない。
けど何れ会えるだろう。
あ、独歩さん忘れてた。
えっ、感想?眼鏡だなー。って感じ。
でもばっちり目があっているので、
会釈しておく。
すると、いきなり独歩さんが私の前に跪いた。
すると、違和感凄い王子スマイルで微笑みかけられる。
正直気持ち悪い。
独歩さんはこんな人じゃない。
スパァン。
太宰さんスレスレの壁に穴が空く。
どうやら独歩さんが発砲したらしい。
そして再び私に向き直る。
いや、おかしい。絶対におかしい。どういう事だ。
どういう事なのだ!!
呆れたように、でも面白そうに太宰さんが言う。
―どうせなら、推しがよかったな。
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作者入りまーす
今回あんまりメイン関係なくてすみませんでした💦
なので、今日はもう1話あげたいと思います!
私その日その日で書いてるので、
ひょっとしたら時間遅くなるかも(><)
そっちの方も是非見てくださると嬉しいです!
お気に入り登録して頂けたらもう跳ねます( ˙-˙ )
以上作者でした!笑 m(*_ _)m
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。