第13話

#13
2,837
2019/07/12 11:09
ガッシャアアン!!

辛うじて芥川の攻撃を避ける。



うん、こりゃあ効いてないね。

コントロールがまだ効かないのか。
意味無いじゃん。
そりゃこんなに早く実戦になるとは思わないよ。



さてどうする。

ただでさえ人より運動音痴なのに。
次来たら避けられない。

ふと芥川が動きをとめた。
芥川龍之介
芥川龍之介
おい
あなた
あなた
はぃぇ!?
芥川龍之介
芥川龍之介
…貴様は誰だ
あなた
あなた
えっ、と
あなた
あなた
武装探偵社の新入りで、
芥川龍之介
芥川龍之介
それは知っている
芥川龍之介
芥川龍之介
何故僕を知っている
あなた
あなた
えっ
芥川龍之介
芥川龍之介
拐った時の態度、初対面に対する態度では無いだろう
あなた
あなた
うーん
あなた
あなた
信じてくれないと思いますが
あなた
あなた
あなたの事を知っています
芥川龍之介
芥川龍之介
如何云う意味だ
あなた
あなた
あなたは芥川龍之介。
異能力は羅生門。
太宰さんに何か執念があって、
ポートマフィアにいて、
ひぐっちゃんが部下
芥川龍之介
芥川龍之介
…ひぐっちゃん?
あなた
あなた
え、樋口ちゃん
芥川龍之介
芥川龍之介
…樋口か
芥川龍之介
芥川龍之介
何故知っている
あなた
あなた
それを話すと長くなるんですけど
芥川龍之介
芥川龍之介
構わぬ
私はこれまでを大体話した。
芥川龍之介
芥川龍之介
にわかに信じられぬ
あなた
あなた
私が1番戸惑ってますよ
芥川龍之介
芥川龍之介
何故だ
あなた
あなた
え、いやー、その
芥川龍之介
芥川龍之介
言え
あなた
あなた
うぐぅ
頼むよ、言いたくないんだから理解してよ。

気付かないよなぁ、
ひぐっちゃんの気持ちにすら気付かないんだもん。


イラッとした芥川が羅生門をすっと出す。

異能恐ろしいんだから軽々しく出さないでよ!
あなた
あなた
推しだからです!
芥川龍之介
芥川龍之介
推しとは
あなた
あなた
あ(  ˙-˙  )
芥川龍之介
芥川龍之介
何だ
あなた
あなた
だから、好きな人って事で//
芥川龍之介
芥川龍之介
何?会ったことも無いのにだと?
芥川龍之介
芥川龍之介
下らぬ。実に下らぬ
あなた
あなた
…ア"?
芥川龍之介
芥川龍之介
ビクッ
あなた
あなた
推しだっつってんだろォがよォ!
あなた
あなた
最低限理解されなくても良かった!
でも下らぬは解せぬ!
怒りを抑えられず
嵐が丘が発動する。
あなた
あなた
好きなんだよぉぉぉぉぉぉぉ!
芥川龍之介
芥川龍之介
ウグッ
愛の怒りに染まった恋するオタクを避けきれず、
芥川は攻撃をモロに食らった
あなた
あなた
3番目だけどぉぉぉぉぉぉ
尻餅をついた状態で次の攻撃も避けられる筈は無く、
あえなく拘束される。




やった!!!
芥川龍之介
芥川龍之介
…何?
芥川龍之介
芥川龍之介
3番目とは?
僕は2人に負けたのか?
あなた
あなた
うん。
中也と太宰さん
芥川龍之介
芥川龍之介
だっ、太宰さん!
芥川龍之介
芥川龍之介
己ぇぇぇぇ
芥川も芥川で怒りに染まってしまい、
羅生門で拘束していた髪を切り裂く。
芥川龍之介
芥川龍之介
下らぬ事に太宰さんを巻き込むなぁぁぁ
あなた
あなた
下らなくねぇぇぇぇぇ
双方の異能が向かい合い、
バチバチと火花を散らす。





あなた
あなた
うわぁぁぁぁぁぁぁ
芥川龍之介
芥川龍之介
死ねぇぇぇぇぇぇ
これは相討ちになるかな。












その時。
太宰治
太宰治
はい、終わり♪
あなた
あなた
わあっ
芥川龍之介
芥川龍之介
だっ
敦くんと芥川の時のように、
太宰さんが間に入って異能を消す。
2人
何故太宰さんが!?
太宰治
太宰治
ふふ、仲が良いのだねぇ
2人
仲良くなぁい!
あぁあぁあ。

太宰さんにこんな恥ずかしい姿を!!

死にたい!猛烈に土に還りたい!!
太宰治
太宰治
そう言えば、
表にいた人しれっと倒しちゃったけど
味方じゃないよね?
あなた
あなた
あっ忘れてた
あなた
あなた
まぁ敵ですね、確実に
太宰治
太宰治
なら良かった
あなた
あなた
それより太宰さん!
此奴始末してください!
骨1つ残さず無きものに…!!!
芥川龍之介
芥川龍之介
太宰さん!
こんな奴相手にしては為りません!
此奴は危険です!
色んな意味で!
太宰治
太宰治
まぁまぁ
太宰治
太宰治
何があったのか知らないけど、

私はあなたちゃんの味方だからね?
あなた
あなた
っしゃあああああああああ
芥川龍之介
芥川龍之介
解せぬぅぅぅぅぅ
こうして事件は無事(?)幕を閉じた。



後で気付いたのだが、
コントロールが効かない状態で
嵐が丘を芥川に的中させられたのは、
ジェーン・エアのお陰だと思う。

あの時確かにジェーン・エアは発動した。
つまり、芥川の技量が私に移ったって事。


本来私自身の技量に合わせる事しか出来ない筈だが、
それがコントロールしきれてなかった事による
バグ的なやつだ。






ミラクルが重なって命拾いしたんだなぁ。

やるじゃん?私。

プリ小説オーディオドラマ