夜
病室
部屋の電気は消えていて
廊下の光だけが少し入っていた
ベットの中
でも
なかなか眠れない
目を閉じても頭の中にあの言葉が浮かぶ
「あなたのせいで」
「親が死んだんだよ」
胸がぎゅっとなる
小さく呟く
でも
頭から離れない
目をぎゅっと閉じる
思い出したくない
思い出したくない
でも
夢でみた光景がまた浮かんでくる
小さい頃。
親戚の人。
冷たい声。
「迷惑ばっかりかけて」
「あなたが病人だから」
「親も大変だったのよ」
「事故だって」
「きっと…」
呼吸が少しずつ早くなる
胸がどんどん苦しくなる
とうとう目から涙が溢れる
布団をぎゅっと握る
声が震える
涙が止まらない
だんだん息が苦しくなる
胸が苦しい
涙が止まらなかった
その時













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。