そう言って私を更に力強く抱きしめた _
てひょんに手を引っ張られて無言で歩き出す
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懐かしいあの家
初めて私が行為を経験した場所…といってもいいのだろうか?
6年前 __
私は当時幼馴染のテヒョンと付き合っていた
昔はお互い大好きで…
でもまだまだ子供だった
そして付き合って1年ほど経った頃
テヒョンがスカウトをされて、
私といる時間が少なくなった
薄々気づいてた
もうこの関係が終わりになるという事に ___
でもね、テヒョン言ったんだ
別れても必ず迎えに来るって
だから信じて待った
けどあなたはまるで私を忘れたかのように…
女の人と歩いてたよね
それを見た時私は信じたくなくて
あの光景から目を背けたくて
何か夢中になれる事を必死に探した
そんな時、友達の好きな '' 防弾少年団 '' というグループのサイン会に行かないか?と誘われた
最初は興味本位で行った…
でもその時にテヒョンがいる事に気がついて、泣きそうになった
そして溢れそうになる涙を必死に堪える私を救ってくれたのは
__ 目の前に座っている1人のうさぎさん
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。