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第12話

選択
次の日、ハンジさんが私の体調を確認しに来た。
ハンジ
ハンジ
身体、どうだい?
あなた

痛みはありますが、だいぶ楽になりました

ハンジ
ハンジ
そっかそっか!よかったね!
起き上がりたいと言うと、枕を壁に立てかけ、そこにもたれさせてもらった。


そして、私の手にグラスに入った水を持たせてくれた。







朝食をもらい食べ終わった後、ハンジさんは立ち上がって私に聞いた。
ハンジ
ハンジ
少し、話せそうかな?
あなた

はい、大丈夫です

ハンジ
ハンジ
リヴァイとエルヴィンを呼んでくるよ、ちょっと待っててね
リヴァイ兵長。


無事に帰って来れたんだ…。










しばらくすると、部屋のドアがノックされ、3人が中へ入って来た。




具合はどうだい、と問いながらベッドの横にある椅子に座るエルヴィン団長に、おかげさまでと答えた。








エルヴィン
エルヴィン
私はエルヴィン・スミス。君の名を聞かせてくれるかい?
あなた

私はあなたといいます

エルヴィン
エルヴィン
あなた。君はトロスト区の出身だね
あなた

はい

エルヴィン
エルヴィン
巨人の襲撃のことを教えてもらいたい。君にはつらいと思うが、どうか協力して欲しい
あなた

コク

エルヴィン
エルヴィン
君が見たもの、全て話してくれるかい
あなた

私は、トロスト区の南側に住んでいます。襲撃は正午前。ちょうど、わたしは中心街に仕事に出る途中でした

あなた

私は北部へ向かって逃げ、その途中で巨人に捕まりました。

エルヴィン
エルヴィン
君が乗ってきたのはその巨人かい?
あなた

はい

エルヴィン
エルヴィン
その巨人についてなにか感じたことはあるかい?
あなた

すぐに私を喰べなかったことも驚きました。
…でも、1番は…巨人が人の言葉を話していたことです

エルヴィン
エルヴィン
どんな言葉を?
あなた

契約の…メタトロン様…と

エルヴィン
エルヴィン
…どう思う?
ハンジ
ハンジ
人の名前のようだけど。その言葉的にメタトロン様って人が契約をするのかな
リヴァイ
リヴァイ
…お前、心当たりがあるだろう
あなた

え…

私はドキッとした。


心の中を読まれたような気分だ。
あなた

ぁ……はい…メタトロンは、私の名前です

ハンジ
ハンジ
えぇ!!
エルヴィン
エルヴィン
名前がふたつあるのかい?
あなた

はい、本当の名前はあなたですが、メタトロンと言う名前ももらいました

エルヴィン
エルヴィン
何故名前がふたつもいるのだろうか
あなた

…分かりません。
ただ、両親にメタトロンの名前を他人に明かさないようにしなさい、と言われていました

エルヴィン
エルヴィン
ふむ…誰にも明かしていない名前を巨人が…
リヴァイ
リヴァイ
おい、あの巨人はお前を誰だか分かって連れて行ったことになるぞ
ハンジ
ハンジ
だとしたらすごいよぉ!!あなた、契約ってどういう意味なの??!!
あなた

あ…私にも、わかりません


ハンジさんの豹変ぶりに、少し驚いた。

ハンジさんは立ち上がってその場をうろうろと回っている。

その顔は好奇心と探究心の塊だった。


ハンジ
ハンジ
何を契約するんだろう…!!あああ気になるよぉ!!
リヴァイ
リヴァイ
おい、落ち着けメガネ
エルヴィン
エルヴィン
もし仮に、君がメタトロンだと分かって巨人が連れ去ったのだとすれば、恐らくそれは「契約」のためなのだろう
リヴァイ
リヴァイ
ああ、そうだろうな。
だが、そうなるとひとつだけ矛盾がある
ハンジ
ハンジ
なんだい??
リヴァイ
リヴァイ
こいつは結局その巨人に喰われかけた。何らかの目的のためにわざわざ連れてきたこいつを、何故喰おうとした?
エルヴィン
エルヴィン
…それは、喰べることが、「契約」ということだろうか
あなた

…っ

エルヴィン団長の言葉に、息が詰まった。


私はあの時、やっぱり喰べられる運命だったのかもしれない。


その言葉が妙にすとんと心に落ちた。







エルヴィン
エルヴィン
君の存在は、エレンと言う少年と共に各団へ報告しなければならない
あなた

エレン…?

エルヴィン
エルヴィン
104期訓練兵のエレン・イェーガーという少年だ。彼は先日のトロスト区襲撃の際、巨人の力で穴を塞いだ
あなた

…え、それは…どういう…

エルヴィン
エルヴィン
無理もない。私達も後で聞いて驚いた。1人の兵士が巨人になり、トロスト区を奪還したというのだから
あなた

奪還…した…

よかった…。


正直、巨人の力というのはよく分からないけれど、街が奪還されたことが、よかった…。

私の大切な街が守られた。

ハンジ
ハンジ
エレンほどでは無いだろうけど、事情を知って君を差し出せという案も出てくると思う
エルヴィン
エルヴィン
あなた、君はどうしたい
あなた

ど、どうしたい、とは…

エルヴィン
エルヴィン
私達、調査兵団に付くか、それとも憲兵団につくか
エルヴィン
エルヴィン
エレンが法廷で裁かれる予定が決まっている。その時君にも巨人の仲間ではないかという疑いがかかるだろう
あなた

私は、どうなるんですか…?

リヴァイ
リヴァイ
俺たちにつけば、兵士として入団させる。憲兵団につけば、運が良ければ元通りの生活ができるだろうが…まあそうはならないだろうな
あなた

…兵士となり死ぬか…疑いをかけられて人類の敵として殺されるか、ということですね…?

リヴァイ
リヴァイ
ああ
ずいぶん残酷な選択だ。

どちらにも待っているのは「死」。





巨人に喰われて死ぬか。

人間に殺されて死ぬか。






あなた

…兵士になります

人間に殺されるより、ましだ。




エルヴィン
エルヴィン
分かった。君のことは私たちが守る
あなた

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姫乃
姫乃
受験を控えてますので、気分転換に書いています。 不定期ですがよろしくお願いします。
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