ピピピピピッ ピピピピピッ
目覚まし時計の音で私は目が覚めた。
窓からは朝日の光が差し込んでいる
階段を降りて身支度や自分の弁当を作り、あのアホな姉の朝食と弁当を作った。
朝午前4時55分
私は男子バレの朝練に向けて家を出た。
︎︎
まぁまだ朝早いから寒くても可笑しくない。
体育館入口前には日向くんと影山がいた。
本当に私達の前に来てたんだ……すごいな…
田中先輩は日向くん達に見せつけるように体育館の鍵を見せた。
その後、ずっと日向くんは田中先輩に感謝をしていた。影山は知らないけど
昨日澤村先輩が言っていた日向くんと影山の連携攻撃が使えれば___
またあの時みたいに___
数時間後……
めちゃくちゃビビってんじゃんか
田中先輩に部室の鍵を貰ってから私は部室に向かった。
ガチャッ
部室の中から男の人らしい匂いが漂ってきた。
部室の掃除と言うより、テーピングとかの補充でいっか
私は確かに“羽山あなた”だった
隠しているわけじゃない。いずれはバレる。
でも……
目の前がいきなり暗くなった。手で目の前を隠されているからだろう。
でもこんなことする人は1人しかいない……
でも、何でこんな所に菅原さんが?ここに居たら早朝練がバレるのでは……?
田中さん達って事は……バレてた?!
そんなに分かりやすく言っていたのか?あの人は……
ズボッ
菅原さんは私の首__と言うより頬を触っていた。
私は、部室のドアを開けて教室に向かった。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。