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2021/09/20

第5話

衰退
あみか side

家に着くなり布団に潜り込んだ。
今にもどうしようもないこの感情に
潰されそうで怖くて苦しかった。
誰にも気付かれぬよう声を殺して
部屋で1人静かに泣いた。
どれくらい時間が経ったのか
あのまま寝てしまったみたいで
布団から顔を出すと薄暗かった空も
真っ暗に変わっていて、
隣の部屋から微かに聞こえる寝息と
冷め切った夕飯だけがそこにあった。

ふと携帯を開くと7件の通知が目に入る。
(LINE)
こたつ
こたつ
あみか、体調どんな感じ?
無理せんでな!
タロー社長
タロー社長
あみかー?大丈夫か?
ゑむ氏
ゑむ氏
あみか、いつでも話聞くからな
enn
enn
あみか〜起きてる?
ゆっくり休んでな
アマリザ
アマリザ
あみかー!大丈夫?
無理しんといてな!
わかゔぁ
わかゔぁ
あみか大丈夫かー?
体調気いつけや
音羽
音羽
あみか大丈夫なん?
今日はゆっくり寝てな
みんなが思い思いの言葉で
メッセージを残してくれていて嬉しかったが
同時にすごく苦しかった。
あみか
あみか
(また迷惑かけちゃったよね)
LINEを開いてみたものの
返事を返す気になんてなれなくて
既読をつけずにしばらく放置した。

辺りはまだまだ真っ暗で
時計も2時半を示していたが
そのあと寝付ける事はなかった。
カーテン越しに差し込む光が眩しくて
こんなにも天気のいい朝なのに
心の中はやっぱり言うことを聞いてくれない。

結局体調が戻りきらないと言うことで
学校は休むことにした。



みんなが心配してくれるのは嬉しい。
心のどこかで心配してほしい気持ちが
あったのが本心だから。

でもここまで心配をかけることになると
流石に参ってしまいそうだった。
(LINE)
こたつ
こたつ
おはよう、あみか
すっかり忘れていた未読のままのLINEに
こたつくんからのメッセージが届いた

昨日みんなの前で倒れたりしたから
気を使わせてしまっているのだと思うと
しんどくて、でも少し安心した。
あみか
あみか
おはようございます!
昨日はすみませんでしたT^T
そう送るなり、みんなには一言
あみか
あみか
大丈夫です!
とだけ送信した。


メッセージだとやっぱり楽だ。
感情を悟られなくて済むし
なにより今は人と会う気にならないから


このままこの生活を続けて行くのが
正解だとは思ってない。
自分がどんどん衰退していくのは
自分が1番感じていた。