愉快だな 愉快だな
ほらみんなで輪になって
騒ぎ合って
滑稽だな 滑稽だな
ほら誰かがほったらかされてる
この町の何処かに
陰にあるはずの
なくした提灯
探してさ
どこまでさまよってんだか
もう日が暮れちまうぞ
笛は鳴る 挑発の様に
風は吹く 促す様に
広く太いその度胸に
やっとこさ やってきた
待ち構えるは予想外の展開
声を荒げて謡うは何だか分かるかな?
愉快だな 愉快だな
そら取り囲んだ木は
枯れるだろう
滑稽だな 滑稽だな
ほら誰もが平等を望んでる
この世の何処かに
何処かにあるはずだった
失われた提灯
作ってさ
嘘で固めたって無駄だ
もう夜が明けちまうぞ
笛の鳴る その瞬間に
火は燃える 焦らす様に
細く長いその人生を
どうやったら やってくるか
手に入れるのは予想外の事実
綺麗な声で謡える日は来るのだろうか
笛が鳴る 夜明けの太陽が
地を照らす 探してる様に
太く強いその度胸に
やっとこさ やってきた
待ち構えるは予想外の未来
声荒げるまで謡うは何だか分かるかな?
(愉快だな 愉快だな)
ほら誰かが何処か見て笑ってる
(滑稽だな 滑稽だな)
そら誰もが自分が大切さ
(惨めだな 惨めだな)
だが誰もかれもが気づかない
(哀れだな 哀れだな)
そりゃこの世は腐って行くだろうよ
それでも謡うわ
提灯求めて
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。
登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。